発電所や化学プラントに設置されている煙突の内部は、排出ガスの熱や酸腐食等の要因により劣化していくため、定期的にゴンドラを架設する等し、目視点検を行う必要がある。
点検時には稼働を停止した状態となり、ゴンドラを設置した点検では、一般的に2〜3週間かかり人手も要するため、コストと人員不足の点から課題となっている。
そこで株式会社ACSLは、関西電力株式会社より受託され、ACSLの用途特化型機体である煙突点検ドローンに対応した、専用の基地局アプリケーション(以下、GCS)である「Smokestack TAKEOFF」を開発した。
そして、関西電力のグループ会社である株式会社Dshiftと関西電力との協業体制により実務適用できたため、ACSLは煙突点検ドローンと専用GCSをセットにし、2022年7月15日より受注を開始する。
「Smokestack TAKEOFF」は、煙突の情報やカメラ設定、撮影条件を入力することで、最適な飛行設定を算出し、ルート作成することが可能だ。
GCS上のボタン1つで自動的に飛行撮影が可能で、飛行中の各テレメトリ情報や点検用カメラの映像をリアルタイムで確認することができる。(トップ画右)
また、ACSLのドローン「ACSL-PF2」(トップ画左)に搭載されたカメラにより、高精度な点検画像を取得することができるため、微細なクラックが検知可能だ。
これにより、詳細な点検で1〜2日、360度カメラで簡易的に見るだけであれば半日で完了することができる。
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