伊藤忠・ANAHD他、eVTOLドローンを用いた血液製剤の輸送に関する実証実験を実施

伊藤忠商事株式会社は、ドローンによる血液製剤輸送の社会実装に向けた医学的検証のための実証実験を、茨城県稲敷郡にあるドローンフィールドKAWACHIにて実施した。

このプロジェクトは、伊藤忠商事が2022年3月に資本業務提携・販売代理店契約を締結したドイツのWingcopter GmbH(以下、Wingcopter)製のドローンを使い、地方独立行政法人東京都立墨東病院(以下、墨東病院)を共同研究者、ANAホールディングス株式会社(以下、ANAHD)を共同運航者として、一般的なマルチコプタ型のドローンでは取扱いが難しいとされてきた、温度管理が必要な血液製剤を、全自動による高速での長距離安定移動の可能性を、品質管理面と共に検証するものだ。

ドローンは、Wingcopterが製造・開発するティルトロータ機構のeVTOL型ドローン「Wingcopter198(W198)」だ。

ティルトロータとは、ロータを機体に対して傾けて垂直・短距離着陸ができる機構で、固定翼機でありながら、マルチコプタのような自律垂直離発着・ホバリング機能を持つ。また、一度の飛行で、3カ所に配送可能なトリプルドロップ機能も有している。

なお、ドローン用の保冷容器は株式会社スギヤマゲンが、2種類の血液製剤を調達した墨東病院から実証実験を行ったフィールドまでの往復(片道約75km)の血液製剤の輸送容器並びに輸送に関しては、それぞれ東邦ホールディングス株式会社、株式会社セルートが協力している。

今回の実証実験では、関係者の医学監修・協力のもと、現場での運用を見据え、実践的な手法・機材を用いた輸送フローを検証する。

伊藤忠商事は、今回の実証実験を通じて、ティルトロータ式ドローンを利用してのドローン配送ネットワークの構築を進め、サービスの提供を目指していくとしている。

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