政府が策定した科学技術基本計画「Society5.0」や経済産業省の「Connected Industries」では、企業や団体が有する多様なデータの連携促進が提唱されている。複数のデータホルダーの異なるデータを連携させ活用することで、サービスやインフラの利便性の向上、新たなサービスの開発などに繋がる可能性があると注目が集まっている。
今回株式会社スマートバリューは、モビリティ向けIoTプラットフォーム「クルマツナグプラットフォーム」を基盤とした全国250社15,000台の販売実績があるテレマティクスサービス「CiEMS 3G」を、野村證券株式会社が採用決定し、それに併せてアプリケーションサービス「CiEMS Report」を全国の営業社員が利用するといった「野村證券専用のIoTフリートソリューションサービス」を開発し2019年10月1日よりサービス導入する。
今回開発した専用サービスでは、インターフェイスとなるWeb、アプリ側でソリューション項目や機能を追加することで、様々なビッグデータを解析し、野村證券のニーズにあった情報を提供することができる。野村證券が利用する全営業車の走行データや全国の営業社員のアクティビティ・データを結びつけることで、運転技能診断や運転負担の測定を行い「安全運転支援」や交通事故の未然防止を図る。
合わせて、営業車の予約機能と車両稼働率データを元に適切な「社内カーシェアリング化」を進め、自動車日報の自動化や日々の外交の走行経路データを解析し多くの顧客と向き合う時間創出など「生産性向上・業務効率化」を見込んでいる。また、CO²低減などの「環境負荷軽減」も期待されている。
今後広がるConnected Worldを見据えて同サービスでは、スマートバリューが2019年1月にJJP1号投資事業有限責任組合を通じて出資したデジタルセキュリティ会社である株式会社BluePlanet-worksのセキュリティプラットフォームの導入を予定している。合わせて、以下のとサービスの構築を予定している。
- クルマツナグプラットフォームのデータ連携API機能で、勤怠管理システムと連携する取り組み
- 走行データ × 事故データの分析による事故防災への取り組み
- 走行データ × メンテナンスデータ分析による予防整備への取り組み
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