昨今、IoT分野でのセルラー通信の活用により、車両管理はその適用範囲を大きく拡げている。
株式会社ソラコムは、用途に応じたIoTデバイスを1個単位で購入することができる「SORACOM IoTストア」において、リアルタイムシステムズ株式会社のGPSトラッキングデバイス「RT299」を提供開始した。併せて、同デバイスを利用したIoT DIY レシピ「手軽に設置可能なGPSトラッカーで車両トラッキング」を提供開始した。
同デバイスは、シガーソケットへ差し込むだけで利用を始めることができ、さらにバッテリー内蔵で駐車時もトラッキング、ボタン押下や取り外しイベントの通知にも対応する。あらかじめSORACOMプラットフォームへの連携設定がされているため、SORACOM IoT SIMを差し込めば、すぐに車、バイク、トラックなどの車両のGPSトラッキングを始められる。
また、販売元のリアルタイムシステムズは、同デバイスのデータフォーマットをSORACOMのサービスや他のクラウドサービスに連携できるJSON形式にデータ変換することができるSoraletを公開した。Soraletとは、SORACOMのデータ処理サービス「SORACOM Orbit」上で実行可能なWASM(※)モジュールである。利用者は、WASM環境の設定後にこのSoraletを用いて開発の手間をかけずにデータフォーマット変換ができる。
なお、同デバイスの金額は、製品本体+plan-D マイクロ(データ通信のみ)+1,980円のクーポンがバンドルされたセットで19,800 円(税別)だ。
他方、同デバイスと併せて提供されるレシピでは、シガーソケットGPSトラッカー RT299 スターターキットを使った車載の位置情報管理の仕組みを構築する。GPSトラッカーから送信される位置情報をもとに地図上に現在地やその軌跡をプロットしたダッシュボードを作成していく。また、RT299からの位置情報データのウェブでの可視化に向けて必要となるデータの加工についても解説する。
この仕組みでは、シガーソケットに設定することで気軽に車、バイク、トラックなどあらゆる移動体に外付けのセルラー通信搭載のGPSトラッカーを取り付け、移動データ活用を始めることができる。
※ WASM:WebAssembly形式、ウェブブラウザで実行できるバイナリーコードのフォーマット
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