広大な管理面積を有する空港においては、その他のインフラ事業同様に、維持管理に必要な人員の継続的な確保が課題となっている。そこで、スマートメンテナンスによる効率的な運用により省人化を図ることが求められている。
そうした中、株式会社南紀白浜エアポート、日本電気株式会社(NEC)、株式会社マクニカは、南紀白浜空港において、制限エリア内で自動運転車両「EVO(エヴォ、NAVYA社)」を使用した自動運転走行の実証実験を、2022年7月19日より開始することを発表した。
この実証では、マクニカが運用する自動運転車両「EVO」を、空港制限エリア内の車庫に駐車し、夜間を含めた1日4回の指定時間に場周道路を通り、空港の最南端までのルートを往復で自動運転走行する。

1週間の実証実験を通して、空港制限エリア内の走行自動化に係る知見の蓄積や課題の洗い出しによって、空港メンテナンスでの活用など、新しい価値の創造を目指す。
将来的には、南紀白浜空港内に整備済みのローカル5Gと組み合わせ、点検車両が自動走行し、映像データを遠隔で点検する「遠隔点検」や、AIによる「異常検知」など、スマートメンテナンスへの応用を目指すとしている。
さらに、南紀白浜空港で実証実験中の「MR空港体験」など、利用者が空港制限エリア内を移動する車両にも活用していく予定だ。
なお、2022年8月19日から開催される「MR空港体験」モニター参加者は、自動運転車両「EVO」に乗車して場周道路を走行することができる。
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