半導体は、パソコンやスマートフォン、自動車、電化製品など、様々なものに搭載されているため、製品が市場に流通後、製品事故が発生した場合、リコール(回収・無償修理など)による収益の圧迫や、顧客からの信用失墜によるブランド価値の低下など、メーカにとっては大きなダメージとなる。
こうした背景から、構成部品や製造プロセス、流通の過程など、追跡可能なトレーサビリティ技術が注目を集めているが、多くの工場では、コストの問題などから管理システムの導入に至っておらず、手作業での履歴管理や目視による部品の特定など、多くの時間と工数を要している。
そうした中、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社(以下、パーソルP&T)は、半導体の基板製造における仕入先や納品先からの追跡を可能にする、製造業向け「AIトレーサビリティサービス」の提供を、2022年10月14日より開始する。
「AIトレーサビリティサービス」では、半導体の基板を製造するために必要なリール(トップ画:チップ部品が収納されたテープを巻いたもの)に貼られている製造番号などのバーコードを、AIを搭載したシステムを介して読み取り、データベース化して一元管理する。
これにより、製品の不良が発生した際、リールの入荷日などの日付や製品番号など、システム上のボタンを押すことで、部品の欠陥を追跡・特定することができる。

AIエンジンはクロスコンパス社と共同開発しており、高度な読み取り技術でバーコードを識別。検査機の要件定義を必要とせず、1回の撮影で35個のバーコードを読み取ることができる。
価格は1工場150万円〜で、機材の設置完了後すぐに使用することができる。
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