株式会社Smart Craftは、製造現場DXプラットフォーム「Smart Craft」の新機能をリリースしたことを発表した。
「Smart Craft」は、製造現場の生産指示、工程管理、実績収集、データ分析といった、一連の業務プロセスをタブレットやスマートフォンなどのモバイル端末を活用し、デジタル化できるクラウドサービスだ。
今回新たに追加された新機能の一つ目は、ロットトレース機能だ。それぞれの製造工程で使用した部品や行った作業内容を、デジタルデータとして記録し、Webブラウザ上で追跡することができる。

従来は、製品の納品先で不良品混入等による品質クレームが起きた際に、過去の帳票類を遡り、特定のロットを広範囲で回収する必要があった。
そこでロットトレース機能によりロット番号を検索することで、その製品に使われた半製品や部材情報、及びその製造実績の詳細を確認することが可能となる。
二つ目は、設備稼働状況のIoTデータ収集機能だ。この機能では、IoTデバイスを用いて設備稼働データを自動収集することで、タブレット等による端末操作をすることなく、自動で設備の稼働データを収集することができる。

離れた場所からでも設備の稼働状況をリアルタイムで確認できるため、工場に行って確認する必要がなくなる。
また、稼働状況だけでなく、細かいチョコ停などのデータも収集できるため、潜在的な課題を可視化することも可能だ。
三つは目、スマートフォン対応機能だ。PCやタブレットだけでなく、スマートフォンに最適化されたインターフェースにより、直感操作で使用することができるようになった。

今後「Smart Craft」は、工場のスマートファクトリー化を支援する工場基幹システムを目指していくとしている。
なお、新機能が追加された「Smart Craft」は、2023年9月13日〜15日に幕張メッセで開催される「第2回スマート工場 EXPO [秋]」に出展する予定だ。
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