株式会社バルカーと株式会社Ridge-i(以下、リッジアイ)は、回転機器の振動・超音波センシング全般に対応可能なAI技術を開発し、同技術を搭載した設備異常検知システム「VHERME(ベルム)」を共同開発したことを発表した。
「VHERME(ベルム)」は、異常検知ノウハウとAI技術を組み合わせたシステムだ。
従来の異常検知システム開発では、正常データと異常データの両方を用いてモデル学習し、さらに正常と異常の境界を判定する「閾値(しきいち)」の設定に専門的な知見が必要だった。
「VHERME」では、正常データのみでモデル構築し、AIが閾値の推奨値を提案する。これにより、モデル構築の効率化と運用課題の解消が期待できるのだという。
また「VHERME」は、1週間で現場運用が可能で、閾値の推奨値をもとに再学習を図り、継続的に判定精度を向上させる。

サービスの提供方法はサブスクリプションで、オンプレミス版を先行して提供した後、バルカーの開発する設備点検プラットフォーム「MONiPLAT」(モニプラット)のCBMサービスの一つとして提供予定だ。
なお、オンプレミス版での利用申し込みでは、有償PoCにて異常検知による導入効果の検証に必要な環境を構築する。
今後バルカーとリッジアイは、「VHERME」のトライアルと本格提供に向けての開発準備を進めるとともに、他のセンシングへの活用を通じてシステム開発を進めていくとしている。
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