2021年のコロナ禍が終息に向かっていた時、株式会社LIXILの窓・玄関ドア・エクステリア・インテリア建材などの製品を提供する部門の生産現場では、サプライチェーンの混乱が残っていた。
製品の大半を海外で生産しているため、納入までのリードタイムが1ヶ月以上かかる他、扱うSKUの数も膨大なため、サプライチェーンは外的要因による影響を受けやすい状況にあったのだという。
そこでLIXILは、同社の生産本部 生産デジタル推進部が中心となり、株式会社エクサを構築パートナーとして、AI需要予測とKinaxisが提供するSCPソリューション「Maestro」を連携したサプライチェーン改革を推進していると発表した。
今回の取り組みでは、AIを用いた需要予測システムと「Maestro」を連携させ、計画業務プロセスを再構築し、SKU計画の精度向上と計画業務の標準化を目指す。
これにより、サプライチェーン全体状況可視化と、遅延資材の特定やその影響範囲の把握が期待できる。
また、需要量に応じたキャパシティのシミュレーション環境を整備することで、需要量に応じた生産体制の設計や、個別SKUレベルでの計画立案を実現するのだという。
今後LIXILは、サプライチェーンに財務視点を入れた最適プロダクトミックスの策定を目指すとしている。
関連記事:需要予測に関して詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
需要予測とは?基本の手法や目的、製造業で活用できるシステムの種類などを解説
IoTで需要予測はどう変わる?メリット・実装ステップ・事例まで徹底解説
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。