株式会社トクヤマは、Cognite株式会社が提供する産業向けデータ統合AIプラットフォーム「Cognite Data Fusion(以下、CDF)」を採用したことを発表した。
トクヤマは、化学品やセメント、電子材料などの製品を製造・販売している企業だ。
特に徳山製造所においては、安全性・安定操業の確保、生産性の向上、技術継承といった課題解決のため、DXによる効率化・高度化に取り組んでいる。
これまで、製造所の各設備の運転データは別々に管理されてきたが、設備台帳、保全情報といった多岐にわたるデータの統合へ向け、今回「CDF」の導入を決定した形だ。
「CFD」を導入したことで、部門ごとに分散している設備図面やP&ID(配管計装図)、センサデータ、点検記録などのデータを統合・構造化することができ、現場のオペレータやエンジニアがアクセス・活用できる環境を構築した。
また、ローコードな産業用AIエージェント開発環境 「Cognite Atlas AI」により、OT・ITおよび、エンジニアリングの各データを用いてAIエージェントを動かすことができるため、データ探索にかかる作業を削減し、保守や操業の改善に貢献する。
今後トクヤマは、設備状態の可視化、異常検知の高度化、点検業務の効率化など、現場の具体的なオペレーションのデジタル化と自動化を段階的に進め、2026年3月までに徳山製造所の全9製造部における「Cognite」の導入完了を目指すとしている。
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