道路やトンネルなどのインフラ向け照明器具を手がける株式会社MARUWA SHOMEIは、株式会社エスマットが提供する「在庫最適化AIエージェント」を導入し、約4カ月間で在庫金額を約13%、300万円相当削減することに成功したと発表した。
製造業において、在庫管理はキャッシュフローと納期遵守のバランスを取る難しい経営課題である。
特に公共案件を多く抱えるMARUWA SHOMEIでは、納期遅延が許されないプレッシャーから、現場が過剰な安全在庫を抱え込みやすく、資金効率が悪化するというジレンマを抱えていた。
こうした課題に対し、同社は2025年5月より土岐工場にて、IoTとAIを活用した在庫管理の高度化に着手した。
導入されたシステムは、エスマットが提供するIoT重量計「SmartMat Cloud(スマートマットクラウド)」の新機能である「在庫最適化AIエージェント」だ。
従来のアナログ管理では、在庫の正確な残量や消費推移のデータ化自体に工数がかかっていたが、同システムでは、IoT重量計が自動で在庫データを取得するため、現場の入力作業は発生しない。
AIはこのリアルタイムデータを学習し、消費パターンや季節変動を分析した上で、欠品リスクや過剰在庫の兆候を検知する。
特筆すべきは、AIが単にデータを可視化するだけでなく、「発注点の見直し」や「在庫圧縮の可能性」といった具体的な改善案を提示する点だ。
現場担当者や管理者は、AIの提案理由(根拠)を確認し、「承認」または「却下」の判断を下すだけでよいため、膨大な在庫品目を人手で監視する業務から解放される。

実証運用は2025年5月15日から9月4日にかけて、同社の土岐工場で管理する184品目を対象に行われた。
その結果、欠品を発生させることなく、在庫総額を2,360万円から2,060万円へと約300万円圧縮することに成功したのだという。

同社は今後、対象品目の拡大や需要変動への対応強化を進めていく方針だ。
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