超高齢社会が進行する中で、独居の高齢者や高齢者のみの世帯がとくに堺市南区では多くなっており、急な体調変化が起きた際など緊急時の対応に不安を感じている人が増えている。
大阪ガス株式会社と大阪ガスセキュリティサービス株式会社(以下、OSS)、堺市、NTT PARAVITA株式会社(以下、NTT PV)、西日本電信電話株式会社 関西支店(以下、NTT西日本)は、SENBOKUスマートシティコンソーシアム(※)の取り組みとして、堺市が設置している緊急通報システムを利用する堺市南区在住の高齢者世帯を対象に、ICTを活用した「あんしん見守りサポート」実証プロジェクトを2024年3月1日~2024年6月30日まで実施する。
堺市では、ひとり暮らしの高齢者等に緊急事態が発生したときに備えて、ボタンを押すと簡単に消防局等に通報できる緊急通報システムを希望する高齢者宅に設置している。
同プロジェクトでは、緊急通報システムを利用している堺市南区在住の高齢者20名の自宅を対象に、上記システムに加えて大阪ガスの人感センサー機能を備えたIoT対応ツナガルde警報器「スマぴこ」と、NTT PVのシート型睡眠センサー「Active Sleep Analyzer」を設置する。昼間の時間帯は高齢者の宅内移動の有無を人感センサーで探知し、夜間の時間帯(睡眠時)は高齢者の就寝状態を睡眠センサーにより計測する。
高齢者本人は通常の生活を送りながら、昼夜を問わず生活パターンや睡眠状態を見守り、24時間体制で緊急時等に迅速な対応ができる体制の確保に加えて、睡眠改善アドバイス、病気の早期発見、健康管理等を行うサービス「あんしん見守りサポート」の実証を行う。
同プロジェクトを通して、異常探知時の高齢者の家族等への連絡、看護師による電話での健康相談等を一体的に提供し、高齢者が安心・安全に暮らせる仕組みの構築をめざす。
※ SENBOKUスマートシティコンソーシアム:泉北ニュータウン地域のスマートシティ化を公民連携でめざすコンソーシアム。ヘルスケア・モビリティ・エネルギー・スマートタウン・データ連携の5つのワーキングで構成されている。
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