社会医療法人宏潤会 大同病院は、患者体験の向上と院内業務の変革を目的として、Salesforceの自律型AIエージェントプラットフォーム「Agentforce」を導入したと発表した。
今回導入された「Agentforce」は、自律的に判断して行動するAIエージェントだ。大同病院ではこれまでコールセンタ業務の一部を外部委託していたが、応対者のスキル依存や、有人対応であるが故の予約受付時間が限られるといった課題があった。
そこで同プラットフォームを導入。患者がウェブサイト等から問い合わせをした際、AIエージェントが症状や要望を直接ヒアリングする。その後、蓄積されたナレッジと複雑な診療科のルールをAIが自律的に加味し、適切な診療科の選定から予約の完了までを自動で完結させる仕組みだ。
これにより、夜間や休日を問わず24時間365日の予約受付が可能となり、受診におけるミスマッチの防止や待ち時間の短縮が期待される。
さらに、同院では今後の電子カルテの更改を見据え、既存の医療向けプラットフォーム「Health Cloud」およびデータ統合基盤「Data 360」の活用を拡大する。
電子カルテや予約システム、ウェブ問診などの散在するデータを一元管理することで、医療スタッフが患者の状況を包括的に把握できる環境を整備する。
また、予約時だけでなく診療前後にも、AIが適切なタイミングでメッセージ配信などを行い、患者の不安解消と治療継続をサポートするという。
今後の展望として大同病院は、今回の診療予約領域での活用を皮切りに、人事や事務部門などの機能へとAIエージェントの適用範囲を順次拡大していく計画だ。
同法人の宇野雄祐理事長は、「デジタル技術が発展する時代においても医療従事者の本質的な役割は変わらない。煩雑な事務作業や調整業務をAIに任せることで、スタッフが人間だからこそ担える役割に全力を注げる環境を作りたい」と述べている。
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