ふたば薬局がロジロジの生成AIで薬歴作成時間を45%削減、既存システムを活かし年間約35日分の余力を創出

新潟県で年間約1万枚の処方箋を受け付けるふたば薬局では、薬歴1件の作成に平均220秒を要し、年間で約611時間(約76日分)もの時間が記録作業に費やされていた。

この記録業務の負担が、本来注力すべき患者との対話や服薬フォローアップの時間を圧迫するという課題を抱えていた。

こうした課題を解決するため、ふたば薬局は、株式会社ロジロジが提供する生成AI薬歴アシスタント「ピアス」を導入し、約1年間にわたる実証運用を行った。

「ピアス」のシステムは、同薬局が利用する特定のテンプレートに合わせて薬歴データを出力できるため、既存の業務フローに組み込むことが可能なのが特徴だ。

また、「ピアス」は処方データ(NSIPS)と服薬指導の音声をAIが統合処理する特許技術を備えており、複雑な医薬品名や用量を正確に反映した具体的な記録が自動生成される。

約1年間の実証運用の結果、薬歴1件あたりの平均作成時間は220秒から120秒へと100秒短縮(45%削減)された。

これにより同薬局では、年間で277.8時間、労働日換算で34.7日分の業務余力が創出されるという定量的な成果が確認されている。

現場の薬剤師からは、指導直後に精度の高い薬歴が生成されるため記憶に頼る必要がなくなり、患者との会話に集中できるようになったとの声が上がっている。

ふたば薬局を運営する株式会社エムシードの鈴木雅基代表取締役は、「本システムの導入による約45%の時短効果を高く評価している。同薬局は今後、本システムの活用によって生み出された時間を最大限に活かし、薬剤師が本来担うべき対人業務や在宅医療の患者への取り組みをさらに深掘りしていく方針である。」と述べている。

今後は、薬剤師の業務をさらに幅広く支援するため、薬剤師が患者から聞き取った情報を医師に伝えるための文書である「トレーシングレポート」の作成支援機能の開発も進行中とのことだ。

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