大日本印刷株式会社(以下、DNP)は、参加者に対し、各種シナリオを通じて理解と共感を促すロールプレイング型のメタバース構築サービスの提供を、2023年7月13日に開始する。
DNPは2021年から、リアルとバーチャルの空間を連動させて、新しい体験と経済圏を創出する「XRコミュニケーション事業」を展開している。
その一環として、同社が提供するバーチャル空間を構築するXRロケーションシステム「PARALLEL SITE(パラレルサイト)」の機能を拡充し、企業の研修やワークショップ、自治体等の防災教育などの用途として、今回のサービスを提供する。
このサービスは、複数の参加者がコミュニケーションしながら、シナリオにある課題解決やイベント参加などを行うもので、多様なテーマについて理解・共感を深めるゲーミフィケーションの要素を盛り込んでいる。
「チュートリアル(操作方法)」「シナリオ体験」「フィードバック(体験結果に対する評価・解説)」のテンプレート(ひな型)で構成されており、教育やワークショップ、謎解きイベントなどのさまざまなシナリオで、ロールプレイング型のメタバースを提供する。
各シナリオは、1グループ4名を基本として、複数名の参加が可能だ。
同じ時間帯に最大10グループまで体験できるため、大規模な企業研修やイベントなどにも活用することができる。
また、チケット機能によって参加者を限定することもできるため、有償でのサービス提供も可能だ。
「シナリオ体験」では、それぞれの役割に割り当てられた参加者が、さまざまな課題やイベントをその役になりきって解決・達成していく。
各参加者は、ボイスチャット機能を活用して、互いにコミュニケーションを取りながら、協力してシナリオを進めていく。
「フィードバック」では、各参加者が達成状況に応じて評価される。
シナリオ作成に関しては、企業・自治体・団体等のニーズや課題に応じて作成され、そのラインアップも今後拡充していくとしている。
価格は、空間利用料が1件900万円から、運用費が月50万円からで、このほか、初期セットアップ費、シナリオ組込費が別途必要となっている。
なお、7月13日に渋谷ストリームホールで開催される「Metaverse Japan Summit 2023」にて、今回のサービスの展示と講演が行われる。
また、DNPは、同サミットを主催する一般社団法人Metaverse Japanで発足する、教育をテーマとするワーキンググループに参画するとしている。
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