TOPPANとFPTグループ、メタバース事業拡大に向けて協業

メタバースは次世代の情報インフラとして期待が高く、その市場規模は2026年の日本国内で約1兆円、2030年には世界で約124兆円に拡大が見込まれており(令和5年版情報通信白書より)、ビジネス、エンタメ、教育、文化鑑賞など様々な分野での実証やサービス提供が広がっている。

また、メタバースは距離や時間の制約がないため、グローバルなコミュニティ、経済圏を実現しうるプラットフォームとして捉えられる一方で、現状はインフラ構築、現地でのユーザーサポート等、グローバル展開において実用的なサービスを提供するには課題が多く残っている。

TOPPAN株式会社と、べトナムのシステムインテグレーターであるFPT Information System Corporation(以下、FIS)、FPTジャパンホールディングス株式会社の3社は、メタバース事業での新サービス創出・グローバル展開に向けた協業を開始すると発表した。

同協業では、TOPPANグループの持つメタバース空間やXR領域での表現技術、コミュニケーション設計ノウハウと、FPTグループの持つシステム開発力、XRソリューション等を掛け合わせたメタバースサービスの開発を行い、東南アジアをはじめとしたグローバル市場に向けたサービス展開を共同で推進していく。

具体的には、FPTグループが展開する東南アジアのマーケットに対し、FPTグループの持つインフラ構築力、現地でのマーケティングノウハウとTOPPANグループのメタバースソリューション、空間制作ノウハウなどを連携し、製造業を支援するデジタルツイン事業やメタバースライブイベントの共同開催等のエンターテインメント事業など様々な分野での事業開発・展開を推進する。

また、TOPPANの3Dシミュレーションを特徴としたメタバースソリューション「MiraVerseCore」、写真一枚で簡易に自身のアバターを生成可能な「MetaCloneアバター」や、FPTグループのAR・VR・MRを組み合わせたソリューションパッケージ「akaVerse」など、両社の保有するメタバース関連の技術ライセンスの相互提供により、新たなメタバースソリューションの開発を共同で推進する。

同協業における取り組みに先立ち、FPTグループと共同で、TOPPANグループの実際の製造現場をデジタルツイン化した製造デジタルツインメタバースのコンセプトモデルを開発している。今後は、TOPPANグループの製造現場での実証や活用検討を進めながら、サービス開発を推進していくとした。

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