昨今、組立製造業においては、統合基幹システム(会計・販売・生産管理等)の導入により、生産以降の業務プロセスは最適化が進められている。一方、生産前の業務プロセス(見積-設計-生産準備)では、各業務プロセスの所轄部門内でドキュメント管理がされていることも多く、その結果以下のような課題が生じる一因となっている。
- 情報が点在しており、重要情報が関係部門へ共有されにくい。
- 関連部門が多く、業務が複雑化しているため、部門をまたがって正確な進捗状況が捉えられない。
- 紙ベースのドキュメントによる情報連携が多く残っており、これ以上のリードタイム短縮は限界に達している。
- 海外生産の増加でますます業務がグローバル化・複雑化し、管理するのが大変である。
- 受注判断をもっと厳密にしたいが、正確な情報がなかなか揃わない。
そこで、株式会社JSOLは、組立製造業のものづくりプロセスの効率化・見える化を支援する「ものづくリンク」ソリューションの提供を開始した。
ものづくリンクは、JSOLがシステムを導入した豊田鉄工株式会社をはじめとする自動車部品メーカーの生産準備プロセスや、パワーサプライテクノロジー株式会社をはじめとする電子部品メーカーの開発設計プロセスといった組立製造業の業務システムをJSOL独自の視点で体系化・標準化したテンプレート集である。
メニュー化された業務モジュールの中から最適なモジュールを選択し、共通基盤に組み込んで構築することにより、イチから構築するより短納期での導入が可能となる。その他の特長は以下の通り。
- テンプレートという半製品
- ユーザーライセンスフリー
- 操作性
- 権限管理
- クライアント自動配信
- 多言語対応
顧客の詳細要件を取り入れていくことができる。
海外を含めて様々なユーザーが利用できる。
Windowsの基本であるドラッグ&ドロップ、Excelライクな表形式インターフェースなどを完備している。
取り扱いデータは機密事項となるため、機能・役割ごとにアクセス設定が可能である。
自動インストールや自動配信機能により、システム部門の管理負荷を軽減する。
クライアント端末の既存言語を自動判定し、同じ言語で起動する。
これにより、ものづくりプロセスに課題を有する顧客は同ソリューションを導入してプロセスの効率化と見える化を行い、ペーパーレス化や工数削減、延いては働き方改革へつながるなど、さらなる改善に貢献できる。
今後JSOLでは、主に組立製造業界への販売を行い、3年で15億円の売上を計画している。
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