これまでシュナイダーエレクトリックでは、データセンター向けオンプレミスのDCIM(データセンターインフラ管理)として「StruxureWare」を提供してきたが、今回、新たにクラウドベースのITインフラ設備管理ソリューション「EcoStruxure IT Expert」(エコストラクチャー アイティ エキスパート)を12月1日に国内で販売を開始する。
EcoStruxure IT Expertは、クラウド経由でITスペースのインフラ設備の稼働状況、温湿度など環境情報、セキュリティ情報などのデータを収集し、監視や管理を行うITインフラ設備管理ソリューションで、シュナイダーエレクトリックのIoTプラットフォーム「EcoStruxure」アーキテクチャーの一部である。
常駐のIT管理者がいないオフィスや工場、店舗などの「エッジ」環境においてもIT設備がリアルタイムでリモートから監視できる。クラウドベースのため、アプリケーションのインストールが不要で複雑な導入作業が生じないため容易に利用開始できるほか、マルチテナント機能により、パートナーによる運用監視にも対応可能だ。
また、サブスクリプションでの提供のため初期投資を抑え費用面での柔軟性を実現し、接続機器数単位での課金により、監視対象機器が少ない環境でもスモールスタートが可能だ。加えて、ネットワーク接続されたインフラ機器において、ベンダーを問わず状態を可視化し、クラウドベースのアラーム監視とプロアクティブなインシデント管理をリモートサイトでも実現する。
そして、EcoStruxure IT Expertによって収集されたデータをもとに、シュナイダーエレクトリックの専門家が24時間365日遠隔監視をし、保守契約に基づいた修理対応を行う「EcoStruxure Asset Advisor」(エコストラクチャー アセット アドバイザー)も12月1日に国内で提供を開始する。
EcoStruxure Asset Advisorは、シュナイダーエレクトリックの運用監視センター「Global Service Bureau」(グローバル・サービス・ビューロー)の専門家が、利用者にかわり24時間365日データセンター、サーバールーム、エッジなどのITスペースを遠隔監視する。機器の異常や不具合を検知した際、プロアクティブにリモートで状態を確認し、シュナイダーエレクトリックの担当者が保守契約に基づいて修理交換を能動的に行う。
また、利用者は、専用のスマートフォンアプリを活用することで、機器の運転データおよびアラームをいつでも把握できる。
同サービスでの修理交換は、まずはシュナイダーエレクトリックの三相UPSと空調製品を対象とし、順次対象製品を拡大予定である。
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