昨今、企業が個人情報を利用する際の透明性や、同意に基づくデータ利用に対する社会の関心はますます高まっている。欧米では、GDPR(EU一般データ保護規則)やCCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)といったデータ保護に関する法規制が相次いで制定され、日本においても2020年に個人情報保護法の改正が予定されている。
また、デジタルプラットフォーマーと呼ばれる巨大IT企業への規制の観点からも、個人情報やcookie情報を扱う際の倫理性や適切性がこれまで以上に強く求められている。
そのような中、英Arm(以下、Arm Treasure Data)は株式会社GRCSと協業を開始し、国内企業におけるプライバシー保護と、消費者からの同意に基づくデータ活用を推進するためのサポートを共同で提供することを発表した。
Armは、カスタマーデータプラットフォーム「Arm Treasure Data CDP」の提供を通じて、企業のデジタルトランスフォーメーションやマーケティングの高度化を支援してきた。GDPRの制定後は、主に欧米に拠点を持つグローバル企業のGDPR対応をサポートし、米国のOneTrustが提供するクラウド型プライバシー管理サービス「OneTrust」をはじめとするコンセントマネジメント(同意管理)ツールとの連携実績を有している。
今後日本においても、法改正にともない企業がコンセントマネジメントを厳格化していく流れが想定される。Arm Treasure Data CDPにより幅広いデータを統合し、消費者の同意情報も含めたデータの一元管理を行える機能およびサポートを拡充することで、消費者のプライバシー保護とデータに基づくマーケティング活動の両立を支援する。
GRCSは、企業を取り巻く複合的課題をガバナンス、リスク、コンプライアンス(GRC)の側面から解決するITサービス企業である。コンサルティングおよびそのノウハウをベースに開発した独自のIT-GRCソリューションやセキュリティソリューションを提供しており、OneTrustコンサルティングパートナーとして、2018年よりGDPR対応支援サービスを提供している。
Arm Treasure Dataは、GRCSとの協業を通じて、企業がデータ活用を進めるにあたって必要となるプライバシーに関連するガバナンス、リスク管理、コンプライアンスのノウハウをワンストップで提供し、適切なデータ活用を推進できるよう支援していく。
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