日本ヒューレット・パッカード株式会社は、通信事業者や製造業における大容量データのリアルタイム処理のために開発したエッジコンピュータ製品「HPE Edgeline EL8000 Converged Edge System」を販売開始した。
同製品は幅22.1cm、奥行き43.2cm、高さ21.2cm(HPE ProLiant e910 Blade Serverを最大4機搭載可能)で設計されており、エッジにおける5G、MEC(※1)の基盤に最適で、マルチメディア配信、コネクテッドモビリティ、スマートシティを実現するための、IoT、AI、動画解析など、大容量データをエッジにて低遅延で処理するニーズにも適している。
最大24コアのインテル Xeon プロセッサー・スケーラブル・ファミリーを4基搭載し、通信機器向けの規格であるNEBS(※2) Level 3に準拠する高温(0~55℃)での動作、耐振動・耐衝撃性に加え、5G/MECやプライベート LTE(※3)/ローカル5Gサービスを提供するプラットフォームとして開発され、海外では通信機器ベンダーとのコラボレーションも進んでいる。
5Gのインフラは、オープンスタンダードに基づくアーキテクチャに移行する必要があるが、スタンダードなITシステムにおいて、既存RAN(※4)をvRAN(※5)に置き換えることで、スムーズな5G展開を実現できるという。今回、同製品をラインアップに加えることで、製造プロセスから通信領域まで適応できるエッジソリューションを提供可能となった。
なお、希望小売価格は税抜2,147,000円~(HPE ProLiant e910 1U Blade Serverを1機搭載時)である。
※1 モバイル通信ネットワークにエッジコンピューティングの仕組みを実装することで、ETSI(欧州電気通信標準化機)が標準化を進めている。
※2 通信事業者向け通信機器の基準
※3 国内現行の高速携帯通信規格
※4 無線アクセスネットワーク
※5 仮想化無線アクセスネットワーク
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