日本初の株式会社による専門職大学院として、昨年開学10周年を迎えたデジタルハリウッド大学大学院では、「ビジネス」「クリエイティブ」「ICT」3 要素の融合をコンセプトとして、社会に新しい産業や文化を生み出す人材を輩出している。
本年度 10 月より、一般社団法人Mozilla Japanの協力により開講する「一般社団法人 Mozilla Japan 寄附講座『IoT・WoTプロトタイプ演習』」の開始に先立ち、「Mozilla Japan × デジタルハリウッド大学院 WoT がつくる未来ワークショップ」を開催する。
近年、IoT (モノのインターネット = Internet of Things) と呼ばれるムーブメントが、モノづくりを変えると言われている。
デジタルハリウッド大学大学院では、モノとモノがインターネットで結ばれた後に、それらのモノが捉えた日々生み出されるデータを用いたサービスが、今後ますます重要になると考えている。特に、IoTの領域の中でもWebをプラットフォームとしてつながる点に着目し、秋学期よりWoT (Web of Things)という考え方をテーマにした講座を開講することになった。
WoTとは、HTMLやCSS、JavaScriptといったWebの標準技術を活用して、モノとインターネットをつなげようという考え方だ。今回は、Mozilla Japanと有志のコミュニティのもとで開発中のWebベースで開発可能な小型ボードコンピュータ”CHIRIMEN”を題材に、Webの領域と実世界の領域を結びつけるという課題に取り組む。
これは、今までWeb技術を習得してきたエンジニアやクリエイターがモノからのデータを活用でき、新たなサービスの開発に取り組みやすくなるということを示唆している。
この先進的な取り組みを推進し、誰もがIoT/WoTサービスの開発に参加できる未来を作るため、講座の開講に先立ち、Mozilla Japan の WoT への取り組みの狙い、未来像、そして開発しているボードの紹介とボードを活用したサービスの紹介を行い、この開発ボードを利用したプロトタイプ作成にあたってのアイデアソンを実施する。
新しいモノづくりに参加し、社会にインパクトをもたらすビジネスやサービスを生み出したい方はぜひ、この機会に参加してみて欲しい。
【ワークショップ概要】
「Mozilla Japan × デジタルハリウッド大学院WoTがつくる未来 ワークショップ」
日程: 8月8日(土) 13:00-18:00
会場: デジタルハリウッド大学院 駿河台キャンパス
参加: 無料
持物: ノートPC推奨 (プレゼンテーションのために持ち込まれることを推奨する)
内容: ”モノ”をインターネットにつなぐことで、どんな未来がつくりだされるのか。
* Mozilla Japanが開発するボードの特徴
* ボードの機能を前提とした未来を構想するアイデアソン
参加資格: どなたでも参加可能。参加希望の方は下記サイトより予約。
http://gs.dhw.ac.jp/event/150808/
【教員紹介】
赤塚大典
デジタルハリウッド大学院非常勤講師
(Mozilla Japan研究員・ 慶應義塾大学SFC環境情報学部非常勤講師・中央大学理工学部非常勤講師)
都立航空工業高等専門学校在籍中から4輪レーサーを目指すも断念。蕎麦屋、溶接屋を経てプログラマになる。
2003年 IPA未踏ユース(スーパークリエイタ)、2006年IPA未踏ソフトウェア創造事業に採択。
2011年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。
現在はMozilla Japan 研究員としてWebの新しい使い方などを模索中。
2008年度グッドデザイン賞(新領域)、2011年慶應義塾大学政策・メディア研究科相磯賞受賞。
10月開講の大学院寄附講座については、下記の概要となっている。
【寄附講座概要】
・講座名: 「一般社団法人Mozilla Japan寄附講座 IoT・WoTプロトタイプ演習」
・概要 : Web技術をベースとして、IoT(Internet of Things)と称される”モノ”をインターネットにつなぐ
意義や概念、その考え方に基づくデバイスの提案からプロトタイプ開発までの”モノづくり”を包括的
に学ぶ。
具体的には、HTML5、 JavaScript、 CSSを用いて、 “モノ”に埋め込み可能なボードを操作する。
受講者は実際にプロトタイプを製作するプロセスを通じて必要な技術と考え方を身に付ける。
優れたプロダクトには、 Mozilla Japan による支援や広報活動が付与される可能性がある。
・対象者: デジタルハリウッド大学院在籍生
・開講 : 2015年10月より
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