Advantech Co.,Ltd.(以下、アドバンテック)は、AIMobile、ArcherMind、Canonical、リネオソリューションズ、Retronix、RTSoft、Timesys、ThunderSoft、Witekioと共に “Embedded Linux&Android Alliance(ELAA)” の設立を発表した。
このアライアンスは、組込みLinuxおよびAndroid OS用のオープンで統一されたアーキテクチャの標準化されたボードの採用を、産業用組込み、およびIoTアプリケーション向けに推進することに取り組むというものだ。ELAAの設立・始動により、業界標準とオープンソースコミュニティーを進歩させ、組込みおよび産業用IoTアプリケーションにおけるLinuxとAndroidの採用を強化していくという。
IHSのレポートによると、異業種ビジネスからの大規模な製品ミックスによる需要は、IoT時代の組込みボード市場にかなりの影響を与えることが予測されている。組込みLinuxおよびAndroidソリューションは、多様化したIoTおよび産業アプリケーションとともに、主要な成長市場を高度に変革することが予測される。
しかし、組込み市場において、ハードウェアとソフトウェアの多様な組み合わせは、設計開発と管理の複雑さをもたらすなかで、LinuxやAndroidベースのソリューション向けのソフトウェアおよびハードウェア側の規格とエコシステムは成熟していない。そこで、Embedded Linux&Android Alliance(ELAA)では、産業用組込みアプリケーション向けに、組込みLinuxおよびAndroid OS用のオープンで統一化されたアーキテクチャの標準化されたボード採用を推進するための体制を整えるという。
ハードウェア&BSPの統一化を目指すELAAメンバーは、エンドユーザーに必要なサポートとサービスを提供するために協力し合う。その中で、統合 hardware&BSPパートナーは、基本的なコアハードウェアプラットフォームとソフトウェア開発キット(BSP)を提供。ハードウェア差別化サービスパートナーは、ハードウェアのカスタマイズと差別化されたサービスのためのキャリアボードとシステムインテグレーションサービスを提供する。
そして、ハードウェア上のあらゆる種類の組込みまたは産業用IoTアプリケーションのニーズを満たすために、上記の2つの層に基づくソフトウェア付加価値サービスパートナーは、顧客の必要とされる組込みLinuxまたはAndroidオペレーティングシステムの開発、および顧客のアプリケーション向けに差別化されたソフトウェアの開発を支援する。ELAA会員が顧客に提供したいエコシステムの価値は、市場投入までの時間短縮、開発リスクの最小化、ソフトウェアの大量提供、および周辺機器との互換性の向上だという。
現在、ELAAはバリューチェーンに10の創立メンバーを擁している。
- 統合 hardware&BSPパートナー:アドバンテック、AIMobile
- ハードウェア差別化サービスパートナー:Advantech、Retronix、ThunderSoft
- ソフトウェア付加価値サービスパートナー:AIMobile、ArcherMind、Canonical、リネオソリューションズ、Retronix、RTSoft、ThunderSoft、Timesys、Witekio
さらに、いくつかのプロトタイプモデルがELAAのリソースを活用して統合されている。

Qseven ROM-DK7421およびRTX ROM-DK3420をベースとしている。
【関連リンク】
・ELAA(Embedded Linux&Android Alliance)
・アドバンテック(Advantech)
・AIMobile
・ArcherMind(诚迈科技)
・カノニカル(Canonical)
・リネオソリューションズ(Lineo Solutions)
・Retronix
・RTSoft
・Timesys
・サンダーソフト(Thundersoft)
・Witekio
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