AIデータ社、分散データを横断分析する「AI Retail Loop on IDX」を提供開始

多店舗展開やマルチチャネル化が進む小売業界において、POSや会員情報、アプリの行動履歴、ECなど、多様な顧客接点から得られるデータの活用が求められている。

しかし、これらのデータは部門やシステムごとに分散(サイロ化)しているため、売上データという結果だけを見ても「なぜ売れたのか、あるいはなぜ機会損失が生じたのか」という本質的な要因を特定することは容易ではなかった。

また、分析業務が特定の担当者の経験や個別の集計作業に依存し、成功事例の標準化や他店舗への横展開が進まない点も課題となっていた。

こうした中、AIデータ株式会社は2026年7月23日、同社の組織知能化プラットフォーム「AI孔明 on IDX」の新機能である「AI突合作業Loop」を活用した小売業向けAIワークフロー「AI Retail Loop on IDX」の提供を開始した。

「AI Retail Loop on IDX」は、部門やシステムごとに分断されたPOS購買履歴、会員属性、アプリ行動履歴、EC購買履歴、店舗日報や接客記録にいたる広範なデータをAIが自動で突合・整理し、売上向上の要因や顧客行動を可視化することで、データに基づく的確な意思決定を支援するプラットフォームだ。

具体的には、AIがPOSや会員、接客記録、ECなどの異なるシステムデータを横断的に解析することで、売上上位店舗に共通する要因の特定や、優良顧客の購買傾向、顧客が離反するリスクの予兆などを自動で抽出する。

これにより、施策ごとの投資対効果(ROI)や、店舗別の具体的な改善ポイントが明確になり、マーケティングや販促、店舗運営を一体的に改善することが可能となる。

さらに、同システムは自然言語による対話型の質問にも対応している。

専門的なデータ分析スキルを持たない店舗の担当者やマネージャーであっても、チャットを通じて「今週のプロモーションのROIはどうだったか」といった質問を投げかけることで、蓄積されたデータから必要な知見を得ることができる。

AIデータ社は、今回の小売業向けワークフローの提供を皮切りに、百貨店やラグジュアリー領域をはじめ、アパレル、化粧品メーカ、総合スーパー、食品スーパー、ドラッグストアなど、小売業界全体への展開を本格化させていくとしている。