ソフトバンク、ロボットフレンドリーなケーブルレス構造を採用したサーバーラックを開発

データセンタにおいて、サーバの設置や撤去、故障時の交換、点検などの作業をロボットで自動化する際、サーバーラック内に多数のケーブルがあることが作業自動化における障壁となる。

ケーブルが密集していることで、ラック内でロボットが対象機器を正確に認識したり、操作したりすることが困難になるからだ。

そこでソフトバンク株式会社は、ケーブルレス構造によるロボットフレンドリーな仕様のサーバーラックを新たに開発した。

このサーバーラックは、ソフトバンクが独自に設計・開発したアダプタを含む接続機器と内部構造により、EIA規格(幅19インチ)の汎用サーバをケーブルレスで設置することが可能だ。

ソフトバンク、ロボットフレンドリーなケーブルレス構造を採用したサーバーラックを開発
EIA規格サーバの搭載イメージ

また、電源・冷却・通信の全てがケーブルレスに対応しているため、ロボットは押し込み作業のみでサーバをラックに設置することができる。

さらに、サーバラック内の通信には、ソフトバンクが独自に設計した光信号を利用するアーキテクチャが採用されている。

具体的には、電源にはラック背面の金属バーから直接給電する「バスバー方式」を、冷却には水冷用の部品を差し込むだけで接続できる「ブラインドメイト式コネクター」を、通信には光信号を利用する「光コネクター」を採用することで、電源・冷却・通信のケーブルレスを実現している。

ソフトバンク、ロボットフレンドリーなケーブルレス構造を採用したサーバーラックを開発
ラックへのサーバの接続イメージ

なお、このサーバラックは、ハードウエアの仕様や設計の標準化・効率化を進める非営利組織「Open Compute Project(OCP)」がデータセンター向けの製品の設計について定めた仕様であるORV3規格に準拠した寸法で、液体冷却に対応しているとのことだ。

ソフトバンクは今後、このサーバラックを実環境でロボットと連携させる検証を行うとしている。

また、ロボットの活用によるデータセンタの運用のさらなる自動化を目指し、パートナー企業と連携して、AMR(自律走行搬送ロボット)やAGF(無人搬送フォークリフト)などの開発にも取り組んでいく計画だ。

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