ABBロボティクスは、視覚駆動型自律システム「OmniCore EyeMotion」を発表した。
これは、同社のコントローラファミリ「OmniCore」で稼働するロボットが、サードパーティ製のカメラやセンサを使用して周囲の状況を認識し、複雑なアプリケーション環境でもリアルタイムで適応できるようにする技術だ。
ユーザはドラッグ&ドロップでセンサやカメラを操作できるWebインターフェースを通じて、画像取得と認識を可能にする。
また、同社のプログラミングおよびシミュレーションツール「RobotStudio」でセットアップと導入を支援し、「OmniCore EyeMotion」を活用することで、従来のカスタムソリューションと比較して最大90%の立ち上げ時間を短縮する。
さらに、より複雑なアプリケーションでは、「OmniCore EyeMotion」をABB独自のオンラインの自動パスプランニング機能「Automatic Path Planning Online」と組み合わせることが可能だ。
この機能により、障害物や移動体の周囲で衝突を回避する最適な経路を人の介入なしにリアルタイムかつ継続的に計画・実行できるため、自律性が向上し、サイクルタイムを最大50%短縮するのだという。
「OmniCore EyeMotion」の利用シーンとしては、物流、包装、食品・飲料業界などでのロボットを活用した部品の仕分けや品質検査、自動車や電子機器の製造などが挙げられている。
なお、「OmniCore EyeMotion」は、2025年9月23日~27日に上海で開催される「第25回中国国際産業博覧会(CIIF)」にて展示されるとのことだ。
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