企業や自治体などが個別に利用できるローカル5Gは、既存のワイヤレス通信技術と比較し安全だと言われているが、5Gのオープン性、コアシステムのクラウド化、オープンソースソフトウェアの実装、多種多様なIoTデバイスとの接続など、脅威にさらされやすい環境でもある。
そうした中、NECネッツエスアイ株式会社は、株式会社FLARE SYSTEMSの5Gコア一体型基地局と、トレンドマイクロ株式会社のセキュリティソリューションを組み合わせた「セキュアローカル5Gネットワークソリューション」の提供を開始する。
FLARE SYSTEMSの5Gコア一体型基地局は、ローカル5Gの通信に必要な機能とアプリケーション機能を一つの筐体に集約することにより、電源(AC 100V)およびインターネットへの接続をするだけでローカル5Gの無線通信が利用できるシステムだ。
同社が提供する従来型と比較し、4分の1程度小型化。加えて、約90Wで利用できるほか、性能向上を図っている。

実際のフィールドにおいては、このシステムとローカル5G端末の間が約1kmの距離で通信ができることを実証している。
トレンドマイクロのモバイルネットワーク向けセキュリティソリューション「Trend Micro Mobile Network Security(以下、TMMNS)」は、脆弱性や悪意のあるコンテンツ、ネットワーク上の疑わしい動作などを識別し、ネットワークレイヤでUEやIoTデバイスをセキュリティ脅威から保護するサービスだ。
リスクのあるUEの完全な識別情報は、調査のためにログに記録される。
今回発表された「セキュアローカル5Gネットワークソリューション」は、FLARE SYSTEMSの5Gコア一体型基地局と、トレンドマイクロのTMMNSを組み合わせたソリューションだ。これにより、ネットワークセキュリティを担保しながらローカル5G環境を構築できるようになる。

なお「セキュアローカル5Gネットワークソリューション」は、2023年6月28日から30日にかけて東京ビッグサイトで開催される「COMNEXT」において、トレンドマイクロの子会社であるCTOneブースで展示される。
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。