NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)と株式会社インターネットイニシアティブ(以下IIJ)は、工場やプラントなどにある設備を制御・運用するOTシステムのセキュリティ分野において協力すると発表した。
今回の協業では、NTT Comのネットワーク可視化技術を活用したOTシステム向けIDS(侵入検知システム)「OsecT(オーセクト)」と、IIJのセキュアリモートアクセスソリューション「IIJ Safous(セーファス)」(以下、Safous)を組み合わせて提供する、統合セキュリティ管理ソリューションを開発した。
このソリューションでは、OTシステム向けIDSとセキュアリモートアクセスを一体的に提供する専用機器を顧客のOT環境に設置し、「Safous」を経由することで、制御装置などにセキュアなアクセスが可能になる。
リモートで接続するユーザは、専用の管理画面から予め許可された対象アプリケーションを選択し、権限の確認を経て、OTシステム内のアプリケーションにアクセスする。細かなアクセス権限の設定、共通パスワードの秘匿、アクセス承認管理、操作履歴の録画保存などの機能を提供する。
また、「OsecT」のリモートセンサ機能を利用し、制御装置などのミラートラフィック(ネットワーク内のデータをコピーして別の場所に送信し監視や解析を行う技術)からセンサーデータを抽出し、IDSで可視化およびセキュリティ脅威を検知する。

今後、このソリューションは2025年9月1日からNTT Comが国内で販売開始し、2026年を目処に両社でASEAN地域への展開を目指すとのことだ。
なお、同ソリューションは、2025年6月11日~13日に開催される「Interop Tokyo25」および、2025年7月9日~11日に開催する「第1回製造業サイバーセキュリティ展[東京]」にて紹介予定だ。
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