シスコシステムズ(Cisco)は、IT運用を支援するAI搭載デジタルインターフェイス「Cisco IQ」の提供開始を発表した。
このプラットフォームは、大規模で複雑なITインフラに対し、事後対応型のサポートモデルから、予測に基づく戦略的IT運用への転換を可能にすることを最大の目的としている。
具体的には、セキュリティアドバイス、コンプライアンス規制対応、量子耐性など、広範な領域を網羅するオンデマンド評価を提供し、運用に影響を及ぼす前に問題を特定・防御する。
また、資産インベントリ全体を動的に可視化し、サポート終了時期の計画など、ライフサイクル管理を簡素化する。
さらに、AI支援型のトラブルシューティングと簡素化されたケース管理や、各顧客固有のIT環境に適応するAIを提供する。
シスコのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼最高顧客体験責任者(CCO)であるリズ・セントーニ氏は、「Cisco IQは、計画から最適化、変革に至るまで、お客様とシスコの関わり方を根本から変える。AIを中核に、受け身の対応にとどまらず、プロセス全体をインテリジェントに予測、パーソナライズする」と強調している。
なお、「Cisco IQ」の導入形態は、SaaS、オンプレミス接続型、オンプレミス分離型に対応し、一般提供開始はシスコの2026会計年度下半期が予定されている。
今後シスコは、パートナーエコシステムとも連携し、「Cisco IQ」のAI機能を活用して、顧客のデジタルレジリエンス構築と運用最適化を加速させていく方針だ。
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