パナソニック、小型低速ロボットによる住宅街向け配送サービスの実証実験を実施

拡大を続けるEコマースやフードデリバリーなど新たな宅配サービスの出現により人々のくらしが便利になる一方、それを支える現場では宅配員不足の深刻化に加え、非対面・非接触など新たな生活様式への対応も急務となっている。

パナソニック株式会社は、神奈川県藤沢市のFujisawaサスティナブル・スマートタウンにて、小型低速ロボットを使った住宅街向け配送サービスの実証実験を実施する。2020年11月25日~同年12月24日にかけて公道での走行検証を実施、2021年2月~3月に実証サービスの提供と検証を行う。

自動走行ロボット公道走行実証では、管制センターと自動走行ロボットを公衆インターネット網で接続し、管制センターのオペレーターがロボット周囲の状況を常時監視する。また、自動走行ロボットは障害物を回避しながら自律走行し、自動回避が困難な状況では管制センターからの遠隔操作に切り換えて走行を行う。

走行ルートは、Fujisawaサスティナブル・スマートタウン内の湘南T-SITEからアクティブパーク南側の住宅街周辺で、遠隔管制センターは湘南T-SITE内に設置される。

他方、自動走行ロボットを用いた配送サービス実証では、ロボット利用による配送サービスの省人化やスマートフォンのアプリを用いた非対面での荷物や商品の受け渡し、ロボットと遠隔管制センター間での対話機能によるコミュニケーションを検証する。

走行ルートおよび遠隔管制センターの設置場所は、自動走行ロボット公道走行実証の結果を踏まえて後日決定されるとのこと。

なお、同取り組みは、国の成長戦略実行計画(2020年7月)における低速・小型の自動走行ロボットの社会実装に向けて遠隔監視・操作型の公道走行実証を実施するとの方針を踏まえて実施するものである。

パナソニックも経済産業省が主催する「自動走行ロボットを活用した配送の実現に向けた官民協議会」へ参画するとともに、同研究開発および実証活動の一部は、NEDO「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」の補助を受けて実施している。

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