東芝デジタルソリューションズ株式会社は、気象レーダから受信した観測データを解析する「気象データサービス」の提供を開始する。
第1弾として、局地的大雨を高精度に予測する「降雨予測サービス」の提供を、2023年5月29日から開始する。
「降雨予測サービス」は、気象レーダの観測データを、国立研究開発法人防災科学技術研究所が気象レーダ用に開発した降雨予測アルゴリズム「VILナウキャスト」をベースとした東芝独自の解析手法によってリアルタイムで解析し、30分先の局地的大雨の兆候や雨量を高精度に予測するものだ。

公共の気象レーダのデータを解析するため、利用者は気象レーダなどのハードウェアを維持・運用することなく、データ解析により生成される気象データを利用することが可能だ。
想定されている利用者は、鉄道、道路、航空などの公共交通事業や、建設業やエネルギー業などのインフラ事業者、自治体や医療機関、民間気象事業者などが挙げられている。
対象データエリアは日本全国で、国土交通省のXRAIN(高性能レーダ雨量計ネットワーク)のカバー範囲に準じており、順次拡大中だ。
今後は、雨・雪・あられ・雹(ひょう)などをリアルタイムで判別する「粒子判別サービス」や、近辺の風の強さを広範囲で検知する「突風探知サービス」を順次リリースし、「気象データサービス」のラインアップを強化していく予定だ。

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