松尾研究所とエスプール、障がい者雇用の現場でのフィジカルAI構築を目指す共同プロジェクトを開始

株式会社松尾研究所と株式会社エスプールは、障がい者雇用支援領域における、フィジカルAIの活用可能性を検討する共同プロジェクトを2026年9月より開始した。

このプロジェクトでは、専門組織であるデジタル戦略推進本部が中心となり、エスプールグループが展開する障がい者雇用支援事業の現場を起点に、作業負荷の軽減や生産性の向上、働き方や業務の選択肢の拡大につながるフィジカルAIのユースケースを探索する。

具体的には、2026年9月から11月までの約3か月間、エスプールグループの株式会社エスプールプラスが運営する障がい者雇用支援サービス「わーくはぴねす農園」を対象に、現地での観察・ヒアリングを通じて、将来的なフィジカルAIの活用可能性を見据えたPoC候補テーマを選定する。

主な実施内容は、農園等における現地観察および関係者へのヒアリングに加え、ビジネス面と技術面の双方からユースケースを評価するための評価軸の設計、候補ユースケースのロングリスト作成・評価・優先順位付けおよび次フェーズで検証するPoC候補テーマの選定だ。

初期段階では、ロボットの動作生成技術や環境認識AIに加え、LLMや画像認識技術と既存機器の組み合わせなど幅広い技術選択肢の中から、現場での事業価値と技術的実現性の高いテーマを検証する。

そして、得られたデータや知見を蓄積し、自律的に認識・判断・操作するフィジカルAIの活用も中長期的に見据えながら、技術の進展や現場での運用状況に応じてロボットが担う範囲や支援の度合いを見直し、障がいのある方の働き方や業務の選択肢を広げる就労支援モデルの実現につなげていく方針だ。

プロジェクトの推進にあたっては、エスプールグループのデジタル戦略推進本部に加え、AI技術の社会実装に強みを持つ松尾研究所が技術面を主導する。

2026年10月末を目途に検証対象となるPoC候補テーマを選定し、11月末までに最終報告書を取りまとめる計画だ。

両社は今回の取り組みで得られた知見をもとに、全国64拠点で展開する農園への横展開や障がい者雇用支援における新たなサービス開発へつなげ、持続可能な就労支援モデルの確立を目指していくとしている。