KDDIは1月18日、KDDIスマートドローン、日本航空(JAL)、東日本旅客鉄道(JR東日本)、ウェザーニューズ、メディセオと、ドローンを活用した医療物資輸送を1か月間運用する実証を、東京都あきる野市で2月1日から実施すると発表した。

実証では、レベル4飛行でのドローン運用を想定。機体はACSLの「PF2-LTE」を使用する。2月の平日日中帯に、遠隔地からの運航管理による飛行業務を行う。飛行ルートは、公立阿伎留(あきる)医療センターと、エスアールエル セントラルラボラトリー間での約120mの設定し、物流用ドローンの自律飛行によって医療物資を輸送する。

実証期間は2月1日から2月28日。飛行時間は10時頃から16時頃までで、1日最大5往復実施する予定。離着陸や飛行中の無人化を見据えた遠隔運航管理オペレーション、長期運用での検体輸送(研究用検体)の品質管理を検証する。
KDDIでは、2022年2月に隅田川で、3日間の医薬品配送の実証を行っている。今回は1か月間の長期運用を行うことで、技術面やビジネス面、制度面の課題を抽出。医療物資のドローン物流ビジネスの社会実装に向け、恒常的なドローン飛行に必要な安全運航体制やビジネスモデルの検討を行う。
実証は、東京都の「ドローン物流サービスの社会実装促進に係る実証プロジェクト」に基づき、2022年12月5日に施行の改正航空法で「有人地帯における補助者なし目視外飛行(レベル4飛行)」が可能となったことを機に、都内でのドローン物流サービスで早期の社会実装を目指す取り組み。飛行実証やオペレーションの確認を行い、2023年度以降、レベル4での飛行実証の基礎を確立することを目的にしている。
今後は、2023年度に都心部でのレベル4飛行の実証、2024年度には都心部での長期的なレベル4飛行実証を行う予定。将来的には、ドローンを活用したまちづくりの実現に向け、物流を始めとする、多様なサービスの展開を目指す。
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