株式会社NX総合研究所、株式会社LexxPluss、株式会社Mujinは、労働力不足への対応等を目指す経産省委託事業の一環として、卸売業・小売業・運輸業などのサプライチェーン上で使用されるカゴ車の自動化に向けた実証実験を行った。
この実証実験では、自動化機器の導入・稼働推進に必要な環境整備を行うこと、そしてカゴ車ユーザ・カゴ車メーカ・ロボットメーカへの事前ヒヤリング等から得られた仮説立てした標準仕様案の妥当性を検証することが目的だ。
なお、この試みは、経産省の事業要件に従い、AGV・AMRとロボットアームが対象の自動化機器となる。
AGV・AMRを活用した実証実験では、「カゴ車の積載重量の違いによる作業時間検証」「カゴ車種類を標準化した場合と複数種類混在した場合の作業時間検証」「人とロボットが混在した場合と歩車分離をした場合の作業時間検証」「偏荷重の影響検証」を実施した。(トップ画参照)
また、ロボットアームを活用した実証実験では、「カゴ車の色・床板素材の違いによる作業時間検証」「スマートボックス(※)に適するカゴ車サイズの見極め検証」「貨物サイズ・重量の違いによる作業時間検証」を実施した。
※スマートボックス:フィジカルインターネット実現に向けた協議会である製配販連携協議会が定めた標準コンテナサイズ

実証実験の結果、カゴ車自動荷役の推進にあたって、これまで感覚的に妥当と考えていたカゴ車仕様等の妥当性を定量的見地から検証することができた。
また、自動化機器の導入・稼働を容易にするためのロールボックスパレット(カゴ車)の標準的な仕様・使用環境・運用方法等の検討や、標準ガイドラインの策定に寄与したのだという。
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