株式会社インフュージョンは、同社が提供するクラウド・SaaS型在庫管理システム「在庫スイートクラウド」において、システム間のCSV連携におけるデータ変換作業を自動化する「CSVインポートマッピング機能」を、2025年4月23日より標準機能としてリリースした。
「在庫スイートクラウド」は、ハンディターミナルやスマートフォンを入力デバイスとして活用し、倉庫や物流センター内において在庫管理や倉庫管理の改善を支援するシステムだ。販売管理、生産管理、会計管理といった外部システムとの連携を前提とした利用が多く、連携手段としてCSVファイルとAPIを提供してきた。
しかし、API連携には開発リソースが必要であり、CSV連携においては煩雑なデータ変換作業が現場の負担となっていた。
この課題に対し、今回発表されたローコードによるデータ連携自動化機能を開発した形だ。
今回追加された機能は、ExcelライクなローコードインターフェースとAIによるコード自動生成支援機能を搭載することで、API連携の開発リソースがない現場でも、エンジニアに依存せずデータ連携を推進できるというものだ。

ユーザは、Excelの演算子や論理式に基づいた書式で「データの行抽出条件」と「項目マッピング定義」を設定できる。
また、GPTs(カスタムGPT)により、「CSVの5列目と8列目を連結して、品目名にマッピングしてください」といった自然言語による指示が可能で、AIが設定に必要なコードを自動生成する。

これにより、外部システムが出力するCSVファイルを「在庫スイートクラウド」にダイレクトに取り込むことが可能だ。初回設定のみで日常的なデータ変換作業が不要となる。

インフュージョンは、「まずは日次連携のニーズが高い出荷指示データ連携から対応を開始し、今後は入荷予定、入出荷実績、マスターデータなど、各種データへ連携できるよう対応する予定だ。」としている。
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