株式会社アイオイ・システムは、デジタルピッキング表示器として、低消費電力でバッテリ寿命1年を実現した920MHz無線表示器「NW2991-JP」の受注販売を、2025年10月1日より開始すると発表した。
なお、この製品はすでに中国市場で先行販売されており、今回日本国内での販売を開始する形だ。
デジタルピッキング表示器は、物流倉庫や工場でのピッキングや仕分け作業をサポートする「デジタルピッキングシステム」に使われる機器だ。
無線表示器は配線が不要のため、設置場所の自由度が高く、台車やカゴ車、ピッキングカート、搬送ロボットなどに取り付けることができる、ランプの点灯や音で作業者を誘導する。
デジタルピッキング表示器を活用することで、従来の紙の指示書に頼った作業をシンプルかつ標準化でき、作業ミスや品質のばらつきを抑制する。
今回、多数人による同時ピッキング作業に対応した従来製品に加え、一人作業に特化した新製品をラインアップ追加。これにより、レスポンス性能がさらに向上し、電池寿命もより長く維持できるようになった。
電池寿命を重視した電子棚札は、作業指示の更新に時間がかかるため、1日に数回の少ないピッキング用途に適しているのに対し、「NW2991-JP」は高速レスポンスを実現しつつ電池寿命もより長く維持できるため、一人作業の多頻度なピッキング現場に適している。
通信は920MHz帯無線通信を活用することで、障害物の多い倉庫や工場内でも周囲の電波混雑が少なく、安定した長距離通信が可能となっている。
なお、アイオイ・システムは、TOPPANエッジ、TOPPANデジタルとともに、TOPPANグループとして2025年9月10日から12日まで、東京ビッグサイトで開催される「国際物流総合展 2025 第4回 INNOVATION EXPO」に出展し、「NW2991-JP」をはじめとした省人化ソリューションが展示されるとのことだ。
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