メガネを超えるメガネ誕生! メガネ型ウェアラブル端末『b.g.(ビージー)』商品プロトタイプ発表

株式会社メガネスーパー(本社:神奈川県小田原市、代表取締役社長:星崎 尚彦、以下 メガネスーパー)は、40年間培ってきたアイケアのリソースをベースに、技術革新で新たな市場の開拓することを目指し商品企画化を進めてきたメガネ型ウェアラブル端末について、商品名を『b.g.(ビージー)』として商品プロトタイプを発表した。

●「アイケア研究所」を背景とした商品開発
メガネスーパーでは2014年6月に掲げた「アイケアカンパニー宣言」を背景に、2014年10月に「アイケア研究所」を発足させた。
(※アイケアカンパニー宣言=眼鏡・コンタクトチェーンでありながら、単に眼鏡・コンタクトを販売するにとどまらない、「眼の健康寿命」を延ばすために必要なあらゆる解決策(=商品・サービスやアドバイス)を提供する企業となること)

アイケア研究所とはシニア・ミドルシニア以上を中心としたメガネスーパー社の700万人に及ぶ顧客基盤を基に、メガネスーパー社事業とのシナジーが見込まれる他社との業務提携を通じて革新的サービスや商品の開発を推進していく取り組み。
その具体的な取り組みとして、デジタルデバイスODMのリーディングカンパニーである株式会社ザクティ(本社:大阪府大阪市、代表取締役会長:伊佐治 岳生、以下 ザクティ)より、技術面での監修を受け、市場でも注目度の高いウェアラブル領域での商品研究開発を進めてきた。

●メインコンセプトは「視覚拡張」
研究開発においては、メガネスーパー社の顧客基盤を背景とした商品コンセプト開発を実施。その結果として、メガネスーパーではメガネ型ウェアラブルの本質をシンプルに「ディスプレイをハンズフリーにすること=メガネにディスプレイをつけること」と捉え、「視覚拡張」をメインコンセプトに、40年間、1,000万人以上のお客様の眼のお悩みに向き合うことで培って来た眼とメガネに関する知見と高い技術力を注ぎ込み、メガネ専門小売チェーンらしい「見え心地」や「掛け心地」にこだわったメガネ型ウェアラブル商品を開発。

●商品名について
商品名は『b.g.』であり、「beyond glasses」の単語の頭文字を取ったもので、「先端技術の活用で、メガネを超えるメガネをつくりたい」という想いから命名。

●商品設計上の特長
(1) 「見え心地」「掛け心地」へのこだわり
・「両眼視設計」
『b.g.』は左右に2つのディスプレイを搭載し、ノンシースルー型の高解像度ディスプレイを採用。「見え方のクオリティ」を追求した結果、両眼視を前提とした設計となっている。また同時に「眼への負担」を考慮しており、長時間の作業や着用でも眼を疲れにくくさせる。「両眼視考慮の2つのディスプレイ採用」×「ノンシースルータイプのディスプレイ採用」の掛け合わせは現在発表されている商品の中でオンリーワンのポジショニングになると考えているとのことだ。

・「ディスプレイ位置の可変性」
人それぞれ異なる「瞳」の位置を考慮し、ディスプレイ位置の可変性を追求することで、常に最適な見え方を提供。

・「バランス」
着用感を重視し、着用時の前後・左右バランスを追及した設計により、快適な掛け心地を実現。

・「脱着可能」
メガネ部分からデバイス部の脱着を、磁石を活用して簡易に可能にすることでユーザビリティを高めた。

(2) 入力デバイスをフリーに
・入力デバイスは「有線」「Wi-Fi」「Bluetooth」にて接続可能に。

『b.g.』プロトタイプ商品の主な仕様
商品名                       :『b.g.』
液晶パネルサイズ    :0.5型ワイドパネル(10.7:7.8)
液晶パネル画素数  :1,024×768
画角                          :50度
仮想画面サイズ       :15インチ相当(仮想視聴距離1m時)
色再現性                  :24bitカラー(約1,677万色)
接続端子                  :HDMI-D-TYPE
動作温度/湿度      :[温度]-30℃~85℃[湿度]10%~90%(非結露)
電源仕様                  :[バッテリー]3.7V 800mAh(片側)、アドホック交換式
ACアダプター          :[入力]AC100-240V 50/60Hz
無線規格                  :Bluetooth/Wi-Fi
駆動時間                  :約2.5時間(動画ファイル連続再生時)
質量                          :90g
Bluetooth(R)          :V4.0 規格SP/A2DP/HID/OPP/SPP/AVRCP

●メガネスーパーによる今後の事業展開は以下のとおり
メガネ型ウェアラブル端末は、現在のところ企業による活用を想定した Business to Business (以下 BtoB)領域を中心に開発競争が展開された。メガネスーパーは、プロジェクト初期の段階では一般生活者による活用を想定した Business to Consumer (以下 BtoC)領域を主軸に検討を進め、2015年 夏の商品プロトタイプ発表を予定していたが、検討を重ねるにつれ、早期の段階ではBtoB領域での事業機会の方がより大きいと判断し、その機会の探索に時間をかけた。結果として事業機会が明確に特定されたため、BtoCに先行してBtoB領域において、商品プロトタイプの開発を進めてきた。
商品プロトタイプの開発にあたっては、特にBtoBでの実用シーンにおいては、一定水準以上の「見え心地」が求められるため、その実現に向けたデザインを採用した。一方、情報を入力するためのデバイス(カメラやスマートフォンなど)は有線・無線形式で脱着可能にする。これにより、使用側の状況(TPO)に合わせ、活用範囲を広げることにつながるものと考えたとのこと。
今後の展開については早期の拡販が見込まれる倉庫・物流センターなどの物流領域を中心に、その他(教育、翻訳、エンタテインメント、農業・畜産など)各領域に精通した専門家と連携し、商品展開を図る業種・業態を拡大していく計画。メガネ型ウェアラブル端末の活用方法は、アプリケーションや入力端末、ビジネスプロセスのあり方など業界ごとに無限の可能性を秘めている、今後は、各業界の先進的なプレイヤーとの実証実験を各種進め、BtoB領域における生産性の向上を図るための方法を特定していく予定だとのこと。
「眼から元気に」をコンセプトとする、アイケアカンパニーのメガネスーパーは、「眼」を起点に各領域に精通した専門家と提携し、「ウェアラブル」×「IT技術」の組み合わせにより様々な業種・業態の生産性向上に寄与することで、日本、そして世界を元気にしていくことを目指し、引き続きプロジェクトを進行していくとのこと。

●「ウェアラブルEXPO」への出展
今後の事業展開を加速させることを目的に、2016年1月13日(水)~15日(金)に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「ウェアラブルEXPO」に出展し、『b.g.(ビージー)』の商品プロトタイプ実機を展示する。ウェアラブルEXPOへの出展を通じて「(日本の重要な産業の一つである)メガネ製造のノウハウの活用余地がウェアラブル事業展開においては十二分にあること」「メガネチェーンと他業態との提携加速は大きなビジネスチャンスであること」をご来場いただく皆さまにお伝えし、納入先・提携先の開拓を図っていきたいとのことだ。

無料メルマガ会員に登録しませんか?

膨大な記事を効率よくチェック!

IoTNEWSは、毎日10-20本の新着ニュースを公開しております。 また、デジタル社会に必要な視点を養う、DIGITIDEという特集コンテンツも毎日投稿しております。

そこで、週一回配信される、無料のメールマガジン会員になっていただくと、記事一覧やオリジナルコンテンツの情報が取得可能となります。

  • DXに関する最新ニュース
  • 曜日代わりのデジタル社会の潮流を知る『DIGITIDE』
  • 実践を重要視する方に聞く、インタビュー記事
  • 業務改革に必要なDX手法などDXノウハウ

など、多岐にわたるテーマが配信されております。

また、無料メルマガ会員になると、会員限定のコンテンツも読むことができます。

無料メールから、気になるテーマの記事だけをピックアップして読んでいただけます。 ぜひ、無料のメールマガジンを購読して、貴社の取り組みに役立ててください。

無料メルマガ会員登録