日常生活において、健康寿命を延伸するために健康を意識した生活を送ることが重要だが、健康を意識した行動を常に取ることは容易ではない。また従来、人の歩行状態を把握するには、歩行シーンの映像の活用や、ウェアラブルセンサを直接身体に装着する必要があり、場所や利便性、費用面で課題となっていた。
そこで、日本電気株式会社(以下、NEC)と株式会社FiNC Technologies(以下、FiNC)は、NECのIoT技術とFiNCの法人向けウェルネスサービス「FiNC for BUSINESS」を組み合わせた新たなウェルネス・ソリューションの共同開発において、株式会社マクアケが運営するクラウドファンディングサービス「Makuake」を活用し、事業化を加速することを発表した。
A-RROWGは、NECの小型の歩行分析センサを搭載した専用インソールを靴に入れると、自然に歩容を計測して専用アプリから歩行姿勢のチェックや歩行改善アドバイス、トレーニングメニューの確認ができる。普段の生活を変えることなく、健康を意識しながら周囲からの印象アップも図れる製品である。
また、歩行分析センサは、歩いている状態のみ検知・起動し、消費電力を抑える設計となっている。これにより、計測の精度を高めながら電池交換・充電の手間が省くことができる。
これまでの歩行分析実績から導き出された理想の歩行と歩容センシング技術により編み出された、NEC独自の「歩容推定モデル」を活用することで、センサが計測した歩行軌跡を基に、歩行速度、歩幅、接地角度、離地角度、足上げ高さ、外回し距離を取得して歩容を推定する。FiNCはこの推定結果から、アプリ上で行われるその人に合わせた理想的な歩容のアドバイスやトレーニングメニューの監修を行う。この両者の強みを活用して美しい歩行姿勢を支援する。
今後両社は、同取り組みをベースに共同でウェルネス・ソリューションを個人顧客向けに提供していくとともに、企業の他、病院・介護事業者・学校などの公共・法人顧客へも提供していく予定だ。なお、NECは同技術を靴・インソールメーカーへのOEM展開も進めていく予定である。
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