三菱電機株式会社は、5Gの通信網拡大に対応するため、高周波デバイス「5G massive MIMO 基地局用GaN 電力増幅器モジュール」のサンプル提供を、2023年9月21日に開始する。
今回サンプル提供される「5G massive MIMO基地局用GaN電力増幅器モジュール」は、64T64R massive MIMOアンテナに適した平均出力電力8W(39dBm)で動作する3.4~3.8GHz帯(以下、400MHz帯域)のモジュールだ。
この製品は、GaN HEMT(高電子移動度トランジスタ)を搭載しており、三菱電機独自の回路技術を適用することで、400MHzの広い周波数帯域で電力付加効率43%以上と低歪特性を実現する。
GaN HEMTの出力寄生容量による帯域制限を緩和する三菱電機独自の広帯域ドハティ回路設計技術の適用により、400MHz帯域で電力付加効率43%以上を実現する。
これにより、5G massive MIMO基地局の低消費電力化に貢献する。
また、三菱電機独自の高密度実装技術により、電力増幅器をモジュール化することで、5G massive MIMO基地局を構成する部品点数を削減し、基地局の回路設計負荷軽減や製造コスト削減にも貢献する。
今後は、世界各国・地域毎の使用周波数帯に沿った製品や32T32Rアンテナなどに対応する高出力製品のラインアップ拡充を図るとしている。
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