株式会社イトーキは、オフィスの投資判断とハイサイクルな運用を支援する新たなAIソリューション群「ITOKI OFFICE AI AGENTS」を開発し、年内より順次提供を開始すると発表した。
同ソリューションは、同社が蓄積してきた160社以上のデータドリブンなオフィス構築実績や、年間約3万枚の設計データ、ファシリティマネジメントの知見を基盤として構築されている。
顧客の課題に応じて個別導入が可能であり、主に3つのAIエージェントによって構成される。
1つ目の「ファシリティポートフォリオAI」は、Wi-Fiの接続状況や会議システムの利用データなどを統合し、複数拠点の利用実態を立体的に分析する。
これにより、最適な面積や席数、コスト構造を算出し、拠点の集約・分散といった再編シミュレーションを迅速に行うことが可能となる。

2つ目の「ワークプレイスインサイトAI」は、図面や写真、アンケートといった非構造データを一括で解析し、オフィスの課題や改善ポイントを構造的に抽出する。
類似事例との比較に加え、改善による効果予測やROIの試算までを自動で実行するため、経営層や総務部門にとって実効性の高い判断材料となる。

3つ目の「スペースマッチングAI」は、在席情報や行動傾向をもとに、実際に空いているスペースをリアルタイムで判定して利用者に即時案内する。
利用されていない予約を自動的に解放し、需要に応じて再配分することで、会議室や座席の不足によるストレスを軽減し、空間の稼働率向上を実現する。

なお、同ソリューション群は開発段階から実証を重視しており、すでに30件を超える概念実証(PoC)を経ているとのことだ。
自社での検証で得られた知見を顧客サービスに反映し、その成果を再び支援に活用するという循環モデルを構築している点も特徴である。
イトーキの代表取締役社長である湊宏司氏は、「これからの時代はAIを前提に経営を設計する企業こそが競争優位を確立する」と述べている。
今後は、約4000名の全社体制で「AI経営」へと転換を図る方針だ。
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