株式会社フロータスは、膨大な修理実績データを活用し、ユーザがアップロードした写真からAIが見積もりを算出する「キズ凹み概算見積シミュレーター」を開発したことを発表した。
従来の自動車修理見積りは、店舗への来店や専門スタッフによる現物確認が不可欠であり、概算見積もりの段階で時間や心理的負担が生じていた。
また、従来の画像見積りシステムでは「撮影アングルの悪さによる判定精度の低下」や「巻き込み損傷(隣接部位への損害)の見落とし」が課題だったのだという。
そこでフロータスは、ディープラーニング技術と大規模データ解析の知見を活かし、高品質な修理実績データベースを統合。最新のマルチモーダル画像解析AIをエンジンとして採用することで、ユーザがタブレット(スマホ)で撮影することで、正確かつ説得力のある見積もりをリアルタイムで提示できる新シミュレータを構築した。
具体的には、撮影された写真のアングルや距離を視覚解析AIが即座に分析する。
例えば、接写画像のみが送信された場合には「パネル全体の斜め45度引き写真を追加すると精度が15パーセント向上する」といったガイダンスを画面上にリアルタイムで表示して、入力データの品質を高める。
さらに、損傷箇所の撮影時に過去の共起確率データを解析することで、隣接する部位への波及や巻き込み損害を自動判定し、見積もり金額に反映する見落とし防止補正機能を備えている。
また、車種、塗料タイプ、損傷部位およびサイズを実績データとミリ秒単位で照合し、工賃と部品代の適切なバランスを算出して詳細明細を即座に発行する。
今後は、個人向けWebサービスにとどまらず、自動車保険会社の事故受付や中古車販売店での現車確認、陸送事業者での搬入搬出時チェックなど、事業者向け現場業務への展開を進めていく方針だ。

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