東京建物株式会社は、東京建物グループの東京不動産管理株式会社が2026年9月16日に開設したビルメンテナンスセンター「BASE YNK(ベース インク)」に、株式会社THIRDが開発するAI建物管理クラウドシステム「管理ロイド」、および建物の設備管理業務に特化したAIエージェント「ナレッジAI」を採用したことを発表した。
近年、オフィスビル運用においては、入居企業の働く環境整備やBCP対応の観点から、安定した運営品質が求められている。
一方、中小規模ビル管理においては少人数による巡回管理が多く、知識や対応ノウハウが特定担当者に属人化しやすい構造的課題が存在していた。
東京建物グループではこうした課題に対応するため、管理拠点を集約して複数物件を横断的に遠隔管理する「群管理モデル」の導入を決定し、その効果と検証を行うビルメンテナンスセンター「BASE YNK」を2026年9月16日に立ち上げた。(トップ画)
そしてその運用を支えるデジタル基盤として、「管理ロイド」と「ナレッジAI」を導入した形だ。

「管理ロイド」は、AI建物管理クラウドシステムだ。点検や検針、清掃報告などの業務をクラウド上で一元管理し、AIによる検針値や報告書の自動チェック機能を活用することで、入力ミスや確認漏れを抑止する。
これにより、複数担当者による確実な情報共有を実現し、個人の習熟度に依存しない管理品質の向上を目指す。
そして、現場対応の高度化とノウハウ継承に向けて、設備管理に特化したAIエージェント「ナレッジAI」を活用する。「ナレッジAI」は、「管理ロイド」に蓄積された対応履歴等をもとに開発されたものだ。
自然言語によるチャット形式で質問を入力することで、設備情報に加え、東京不動産管理が長年培ってきた過去の対応履歴やトラブル事例などの社内ナレッジを迅速に参照できる環境を構築した。
これにより、経験の浅い担当者であっても類似事例や対応方法を自力で確認できるようになり、中堅やベテラン層への問い合わせ集中を抑制することで、現場の負担軽減と人材育成の両立を支援する。
今後は「BASE YNK」での実証運用を通じて群管理モデルの運用精度を高め、AIテクノロジーを活用した建物管理の省人化と品質高度化を両立させることで、持続可能なオフィスビル運営体制の確立を目指していくとしている。

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