航空貨物輸送において、荷主(顧客)への迅速かつ競争力のある見積もり提示は成約率を左右する極めて重要な要素だ。
しかし、複数の航空会社から提示される運賃(レート)や燃油サーチャージなどの諸料金はフォーマットが異なり、頻繁に変動するため、手動での転記やExcel等を用いた確認・管理が大きな負担となっていた。
また、最適な輸送ルートの選定には、経由地・スケジュール・コストのバランスを考慮する必要があり、ベテラン担当者の経験やノウハウに頼る「属人化」が業界共通の課題であった。
こうした中、株式会社CargoLaboは、同社が提供する航空貨物最適化プラットフォーム「CargoLabo」において、AIとOCR技術を活用した航空運賃(レート)の自動解析・一元管理機能「レート管理機能」および、最適輸送ルートの検索を自動化する「ルート検索機能」の正式提供を開始した。
「CargoLabo」は、フライトの一括検索から比較・選定、見積もり、書類の電子化までを一元管理できるクラウドサービスだ。
今回追加された機能により、従来Excelやメール・PDF等で複雑かつ手動で管理されていた航空運賃や諸料金の取り込み・確認業務を自動化することができるようになった。
レート管理機能では、各航空会社から送られる異なるフォーマットのファイルを取り込むことで、AIとOCRが各種運賃項目やサーチャージ、有効期限を読み取り、構造化データとして自動保管する。
これにより、転記ミスを防ぐとともに、荷主ごとの個別条件に応じたマークアップレートの設定やCSV出力に対応し、見積もり作成作業を迅速化する。
また、ルート検索機能では、発地と着地を入力することで、複数の航空会社や経由便のスケジュールとコストを一覧比較できるため、経験の浅いスタッフでも即座に最適な輸送プランを提示できる体制を構築することが可能だ。

なお、同機能は正式リリースに先立ち、国際航空貨物手配を手掛けるフォワーダーA社にて先行導入・運用が開始されている。
主な導入成果としては、様々なフォーマットのレート表をAI・OCRで読み込むことで、データ登録工数の削減や属人化の解消、顧客問い合わせに対する見積もり回答スピードの向上、チーム全体の生産性向上が挙げられている。
CargoLaboは今後、同機能によって蓄積されたレート情報やルート検索データを活用し、さらなる機能拡張に取り組むとしている。
具体的には、荷主から届いた見積もり依頼メールや文書をAIで自動解析し、過去のデータから最適なレートを抽出することで、見積書の発行からメール返信までの一連のプロセスを完結させる「AIエージェント機能」のリリースを予定しているとのことだ。

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