DeepLは、企業向け自律型AIエージェント「DeepL Agent」を発表した。
「DeepL Agent」は、事務職や専門職などの業務担当者が行なっている反復的な作業を、効率化・自動化することを目的に設計されたAIエージェントだ。
ユーザそれぞれのデジタル環境内で、自然言語による指示に応じて業務を遂行し、仮想のキーボード・ブラウザ・マウスなどを用いて、既存のインターフェース上でユーザの代わりにほぼすべての作業をこなすことが可能とのことだ。
多言語に対応しているが、用途は言語関連業務にとどまらず、汎用型エージェントとして営業・財務・マーケティング・ローカリゼーション・人事など、様々なチームや業務領域を横断して活用できるように設計されている。
例えば、営業チーム向けのインサイト抽出、財務部門での請求書処理の自動化、ローカリゼーションチームでの翻訳・承認業務など、さまざまなシナリオでの利用が可能だ。
他にも、リアルタイムでの業務監視、操作の一時停止・レビュー機能、人による検証・承認オプションなどが含まれている。
現在「DeepL Agent」のベータ版を、同社のイノベーションと今後のプロジェクトのためのハブである「DeepL AI Labs」で公開している。
また、一部パートナー企業とのベータ版テストを継続し、今後数ヶ月以内に一般提供を開始する予定だ。
DeepLの創業者兼CEO、ヤロスワフ・クテロフスキー氏は、「本製品は、事務職や専門職などの業務担当者が日々抱える、時間のかかる反復的な作業を担う、自律型かつ安全なAIエージェントだ。現在、各市場の一部顧客にベータ版のテストを実施している。」と述べている。
加えて、DeepLのチーフサイエンティスト、ステファン・メスケン氏は、「DeepL Agentは、既存のやり取りから学習する仕組みも備えており、使えば使うほど、各ユーザのニーズや日々の業務によりパーソナライズされたサポートが可能になる。」とコメントしている。
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