NTTソノリティ、騒音下でも声を拾い記録業務を自動化する音声AI「SonoVo AI」の提供を開始

NTTソノリティ株式会社は、現場の声のやり取りをリアルタイムで記録・構造化し、業務レポートを自動生成する音声AIソリューション「SonoVo AI(ソノボ エーアイ)」の提供を、2026年8月27日より開始した。

「SonoVo AI」は、NTTの特許音響技術を基盤とし、騒音環境下でも対象者の声だけをクリアに抽出する専用デバイスとの連携により、現場の会話データをデジタル資産化すると同時に、カスハラ対応や危険予知活動の高度化などを支援する現場特化型の音声DXプラットフォームだ。

利用にはスマートフォンと専用アプリだけで開始することができ、それぞれの現場オペレーションや専門用語に合わせてチューニングされたAIが、会話の内容を読み解くことで、現場ごとに最適化された業務レポートを自動で生成する仕組みを備えている。

さらに、会話のすべての流れが録音・文字起こしとして客観的に記録されるため、顧客や取引先との「言った・言わない」に起因する事後トラブルを防止することができる。

技術的な優位性の核となるのは、周囲の大きな雑音や屋外の騒音を完全に遮断し、対象者の音声のみをクリアに識別・抽出する独自の音響処理技術にある。

現場向けデバイスである「SonoVo Stick(ソノボ スティック)」を使用することで、NTTコンピュータ&データサイエンス研究所が開発した特許技術「Magic Focus Voice(マジック フォーカス ボイス)」を起動させ、騒音下であっても話者の声だけを的確に集音・録音することに成功している。

加えて、現場向けコミュニケーションデバイスシリーズ「SonoVo GEAR」と組み合わせることで、ファンクションボタンをワンタップすることで録音開始や通知の呼び出しが完結するため、厚手の手袋をはめた状態や、両手が塞がっている過酷な物理環境の現場でも、自律的にシステムを運用することが可能だ。

また、既存の各種コミュニケーションアプリとの連携にも対応しており、普段通りの音声通話を行っている最中に、裏側でAIが特定のキーワードや音圧変化を自動検知してアラートを発信したり、会話終了と同時にそのまま必要な形式のレポートを出力したりと、「話す」と「記録する」を一気通貫で完結できる。

なお、同システムは「対面接客」「建設安全」「自治体窓口」の3つの特化型ソリューションを展開しており、それぞれにおいてすでに実証成果を上げているとのことだ。

対面接客向けソリューションでは、日々の商談トークをAIが構造化し、優秀な営業担当者の「トークパターン」を分析・共有することで、組織全体の営業スキルの底上げを支援する。

同時に、顧客対応中の激しい音圧変化や特定の暴言キーワードを検知すると、自動で上席にアラートを配信し、リアルタイムでの駆けつけや遠隔サポートを可能にする。

NTTソノリティ、騒音下でも声を拾い記録業務を自動化する音声AI「SonoVo AI」の提供を開始
対面接客ソリューションの概要図

建設業界向けにおいては、朝礼や作業間連絡、危険予知(KY)活動のやり取りを全自動でデータ化する。

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建設業界特化ソリューションの概要図

先行事例である東急建設株式会社との実証実験では、紙への手書き記入による工数を大幅に削減することに成功し、AIによるKY活動の質的評価や、ベテラン職長の持つ安全管理ノウハウの次世代への円滑な技術継承といった多面的な実用メリットが実証されている。

自治体特化型ソリューションにおいても、訪問・巡回先での会話を自動で時系列の報告書に変換することで、記憶頼りの事後作業をなくすほか、条例に基づいた職員の安全確保と住民対応品質の向上を両立させているのだという。

NTTソノリティ、騒音下でも声を拾い記録業務を自動化する音声AI「SonoVo AI」の提供を開始
自治体特化ソリューションの概要図

NTTソノリティは、単なるツールの提供にとどまらず、現場における個別のオペレーションヒアリングによる課題特定から、用途に応じた専用プロンプトのチューニング、導入後の定着サポートといったサービスデリバリーを提供する方針を敷いている。