グローバルSIMで海外でもビジネスを -SORACOM Discovery2018レポート2

先日行われた、ソラコムの年次イベントDiscoveryのレポート第二弾は、グローバルSIMについてだ。

すでに、ソラコムはグローバルSIM自体はリリースしていて、世界100カ国以上で使えるのだが、実際に日本企業でも利用してその価値を感じている企業が出てきている。

ソースネクスト POCKETALK

ソースネクストがリリースしている、POCKETALKという製品は、持ち運び可能な翻訳ツールで、以前IoTNEWSでもレポートしている。

ソースネクストの自動翻訳「POCKETALK」を試す ーCES2018レポート9

この製品を扱う、ソースネクストの代表取締役 松田憲幸氏(トップ画像右)は、世界63カ国の言語に対応していて、「言葉の壁」をなくしたいのだという。

「グローバルSIMを使うことで、105カ国の地域で面倒な設定が不要。すぐ使える。」ということで、実用性も高い。

実際に会場で行われたデモンストレーションでは、比較的長文をすらすらと英語に訳す様子が披露され会場もどよめいていた。

さらに、驚くべきこととしては、ソラコムCTOの安川氏と、ソースネクスト 社長の松田氏があってから、わずか62日間でこのサービスをリリースしているということだ。

フジテックの海外エレベータ監視

フジテックCIOの友岡賢二氏(トップ画像左)によると、IoTプロジェクトの成功要素としては、以下の3つがあげられるということだ。

  • 物理的距離がすごく遠い場合
  • 登場人物が別の場合
  • そもそもネットに繋がっていないモノ場合

実際、同社では少額の投資によって、エレベータの温度と湿度を測定する仕組みをつくったのだが、国内で利用する限りにおいてはメンテナンスマンがすでに巡回しているため、ソリューション自体社内に受け入れられなかったのだという。

しかし、海外の遠隔監視に利用したところ、とても喜ばれたという。これは、監視そのものは国内で行うが、センサーは海外にあるという状況で、成功要素の1つめにあたる。また、メンテナンスマンと監視担当が別という意味でも、もともとネットワークにつながっていなかったという意味でも成功要素に当たっているといえる。

ソラコムの提供するグローバルSIMは、単に複数の国でも同じSIMでサービスを提供することができる、というだけでなく、国内の様々な機能を海外でも同様に使えるというところに意味がある。つまり、国内で作った仕組みを変えることなく海外進出を行うことができるという点も大きい。

Discovery 2018関連記事
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参考 これまでのSORACOMの機能解説記事:
【前編】SORACOMが発表した新サービスは、なにがすごいのか? SORACOM Connected
【後編】SORACOMが発表した新サービスは、なにがすごいのか? SORACOM Connected
SORACOMの新サービス、”Door”と”Gate”でなにができるか? -SORACOM Discovery2016レポート
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