ソフトバンク、IoT機器向け無線通信規格Cat.M1を採用した「LPガススマートメーター向け通信ボード」を提供開始

ソフトバンク株式会社は、IoT機器向け無線通信規格Cat.M1(カテゴリーエムワン)を採用した「LPガススマートメーター向け通信ボード」(以下「同通信ボード」)を、LPガスのメーターメーカー向けに提供開始した。LPガススマートメーターに同通信ボードを搭載することで、検針データや保安業務に必要なさまざまな情報を、毎日自動で収集することが可能になる。

これにより、LPガス利用者の家屋に設置されたガス容器の残量をリアルタイムに確認でき、ガス供給が途切れるリスクを低減できるほか、ガス容器の配送効率の向上が期待できる。また、自動検針によって検針・保守業務の効率化が図れるため、昨今LPガス業界で課題となっている人材不足にも対応できる。

同通信ボードの特長は、以下の通りである。

  • Cat.M1の採用により、全国のエリアをカバー
  • 同通信ボードは、IoT機器向け無線通信規格Cat.M1を採用しており、既存のLTEのネットワークをそのまま利用できるため、全国での通信に対応。

  • 2種類の通信方式に対応
  • 同通信ボードは、Cat.M1によるWAN通信と、Uバスエア(※1)によるFAN通信の2種類の通信方式に対応。また、WAN通信が圏外になる場所では、自動的にFAN通信に切り替わる機能も搭載しているため、マンションのパイプシャフト内や地下など、WAN通信の圏外になってしまうエリアの補完が可能。

  • 2種類の通信インターフェース(Nライン/Uバス)(※2)に対応
  • LPガススマートメーターの通信インターフェースとして従来使用されてきたNラインと、新しい通信方式であるUバスの2種類のポート(端子)を搭載しているため、通信機能を持つ全てのLPガススマートメーターに対応している。

  • 低消費電力を実現
  • 低消費電力技術の一つであるeDRX(※3)に対応しているため、電池の消耗を抑え、約10年間の稼働を実現できるという。

  • 遠隔地からのソフトウエアアップデートが可能
  • 同通信ボードはFOTA機能を搭載しているため、ソフトウエアの機能拡張や機能修正があった場合、遠隔でファイルを書き換えることが可能である。これにより、ソフトウエアのアップデート時に現地で通信ボードの取り外しや交換を行う必要がなくなり、保守作業を軽減することができる。

ソフトバンク、IoT機器向け無線通信規格Cat.M1を採用した「LPガススマートメーター向け通信ボード」を提供開始
同通信ボードを搭載したLPガススマートメーターの接続イメージ

なお、ソフトバンクは、メーターメーカー向けに同通信ボードを提供するほか、メーターメーカーをはじめとするLPガス集中監視センターの運営者向けに、同通信ボードから送信されるデータを中継する専用のIoTプラットフォームも併せて提供する。

※1 無線端末間の多段中継通信を可能にした、920MHz帯の超低消費電力無線端末またはその通信方式。
※2 Nラインは、従来のLPガスマイコンメーターに標準搭載されている通信方式。Uバスは、情報量の増加に対応するため、通信の高速化と、バス配線による複数通信機器の並列配信を可能にした新しい通信方式。
※3 間欠的な信号受信により、受信していない間は一部の機能を停止させ、スリープ状態を長くすることによって消費電力を低減する技術。

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