様々な産業に導入され始めたIoT ーSORACOM Discovery 2019レポート10

2019年7月2日都内にてソラコムが主催するSORACOM Discovery 2019が開催された。2019年は「IoTを超えて」をテーマに、IoTの最新トレンド、ビジネス活用事例、IoTプラットフォームSORACOMの最新サービスが紹介された。

展示ブースでは、介護、食品、農業、水質管理、育児、防災、気象など、多様な業種、業態が展示されていたのだが、このレポートでは、筆者が気になったものやサービスを紹介する。

東芝デジタルソリューションズの自分で作れるIoT 「ifLink」

SORACOM Discovery2019 ifLink
東芝のifLinkはこれらのカードを使って、自分で簡単にIoTが実現できる

これは、カードを使って「if」「then」を設定することができるカードだ。

写真の例の場合、ifにあたるのが、マルチセンサーだ。ifLinkの専用アプリでこのカードのQRコードを読み取ると、アプリ上で設定が可能となる。「振動したら」「温度が上がったら」「明るくなったら」といった条件を選び、値を設定するとその値を超えたら、「then」にあたるカードを実行する。

この例では、「メールを送信する」というカードを設定したので、「温度が30度を超えたらメールを送信数する」といった処理を実行することができるのだ。

ifに関してもthenに関しても、処理さえifLinkのサービスに登録されていれば、利用者はアプリでカードを読み込み、ルールの設定を行うだけで誰でも簡単にIoTが実現できる。

SORACOM Discovery2019 ifLink
ルールの設定はスマートフォンやタブレットで簡単に行うことができる。

東芝デジタルソリューションズによると、「このカードのパターンをもっと広めていきたいので、パートナー企業も募集している」と述べた。

ユニファの「ルクミー」午睡チェック

様々な産業に導入され始めたIoT  ーSORACOM Discovery 2019レポート
園児の肌着にセンサーを取り付ける

これは保育園専用の午睡チェックサービスだ。

園児の肌着にセンサーを取り付け、園児の動きが止まったり、うつ伏せになった際にアラートで通知するシステムだ。園児の睡眠状態もチェックシートへ自動で入力される。

保育士さんの業務の軽減に役立っているという。

北良の在宅医療の安否確認システム 「ANPY」

様々な産業に導入され始めたIoT  ーSORACOM Discovery 2019レポート
左が現在のANPYで、右が小型化され今後導入予定のANPY

これは停電を家族や医師に通知してくれるものだ。開発の背景は東日本大震災の経験から、人呼吸器など電力が必要な在宅医療患者の早期対応が行えるように開発されたという。

また、避難を余儀なくされた場合でも、この端末を外に持ち出せば位置情報を30秒単位でクラウドに通知し続け、医師や救助が駆けつける際に役立つ。

現在岩手県内で導入しており、今後他の県への導入も検討されているという。

ウェザーニュースの花粉観測機 「ポールンロボ」

様々な産業に導入され始めたIoT  ーSORACOM Discovery 2019レポート
花粉観測機ポールンロボ

これは花粉観測機で、目の色で花粉の量を知らせる。ポールンロボが観測したリアルタイムの花粉飛散量のデータは、ウェザーニュースのアプリやウェブで無料公開されている。

従来は「ダーラム法」という、24時間屋外にスライドガラスを置き、付着した花粉を顕微鏡で見て数える方法が主流であった。この方法の場合、情報の更新は最速でも1日1回であったが、ポールンロボは自動観測し、花粉情報をリアルタイムで知ることができるようになった。

他にもかなりの展示数があり、時間の関係ですべて取材をすることができなかったが、IoTが実サービスに入り込んでいっているという機運を感じた。

SORACOM Discovery2019レポート一覧はこちらから

Previous

EmpathとTMJ、バーチャル・アシスタント搭載の感情解析コールセンターAIを開発

丸紅情報システムズ、EnOcean製IoTエッジデバイスを販売開始

Next