マクニカネットワークス、LoRaWAN™とEnOceanを活用したデバイスで電池レスIoTを実現

LoRaWAN™の課題に対するソリューション

しかしLoRaWAN™にもまだ課題が残っている。

1つ目はバッテリーの持ち、電池交換という課題だ。

LoRaWAN™は低消費電力ではあっても、数年に一度は電池交換をしなければならない。既存のセルラーやWi-fiであれば常時充電か24時間に一回は充電をしなけらばならないため、それと比べると低消費電力だということだ。

しかし、サービスを運用する事業者の中には、数年に一度の交換でも負担になるような状況も出てくる。例えば1つのビルに数100個、数1000個センサーを取り付けた際、すべての電池を交換をするのは相当な負担がかかる。

そこでマクニカネットワークスでは、EnOceanという別の技術を組み合わせてLoRaWAN™を使っていくという。

EnOceanとはバッテリーレスの端末で、EnOceanを使うことによって、実質電池交換不要となる。そしてマクニカネットワークスが発案、開発したE2L bridge™を使うことによって、EnOceanのデータをLoRaWAN™に変換することができる。

EnOceanは通信距離が規格上20メートルから30メートルが通信の実行距離であるため、その距離を拡張させるためにE2L bridge™を導入し、LoRaWANと組み合わせることで、メンテナンスフリーかつ長距離の通信を実現した。

マクニカネットワークスが、LPWA・LoRaWAN™を活用し、状況に応じてIoTを実装していく 
EnOceanとLoRaWAN™とE2L bridge™を使用した際の図

2つ目はゲートウェイの設置だ。

ゲートウェイの設置にはメリットとデメリットがある。

メリットとしては、工場や倉庫は郊外にあることがあり、他のLPWAでは適用範囲外だということが多いという。しかしLoRaWAN™では自らゲートウェイを設置すれば使用することができるという点だ。

デメリットとしては、1つのゲートウェイに対してつながるセンサーが少ない場合、ゲートウェイを大量に設置しなくてはならなくなり、コストがかさんでしまうケースがある。

例えば道路や線路の状態監視をする際にはセンサーの設置が1㎞なのに対し、ゲートウェイの設置が2㎞に1つ必要になってくる。1つのゲートウェイに対し2つのセンサーしかつながらない計算だ。

そういったケースには、セルラーLPWAを使うことで解決していくという。

それに伴い、温度、湿度、気圧、照度 加速度、角速度、地磁気、位置を測定することができるセルラーLPWAデバイスも取り扱っている。その他にも、Cat. M1/NB-IoT対応のGPS トラッカー端末の販売を開始しており、マルチホームセンサー、BLE-NB-IoT ルーター、スマートキーなども準備中だという。

マクニカネットワークスでは、このように状況を判断し、顧客のニーズに合わせてIoTを利用できるよう提案していくということだ。