NTTデータの金融機関向けパブリッククラウド活用ソリューション「A-gate」を横浜銀行が採用

近年、金融機関においてもパブリッククラウドの普及は一層進み、コスト・利便性のメリットも拡大が見込まれる。しかし、パブリッククラウドはインターネットを背景に進化した経緯から、情報セキュリティーの確保に特有の難しさがあり、大量に提供される新しいサービスの進化に追随して安全性を確保していくことには困難を伴う。

このため、パブリッククラウドの導入において個々の金融機関が独自にセキュリティーガバナンスの確立を図った上で活用を推進するには限界があり、専門家による支援が必須となる。

今回、株式会社NTTデータの提供する金融機関向けパブリッククラウド活用ソリューション「A-gate」を株式会社横浜銀行が採用した。また、横浜銀行はマルチクラウド活用に向けた体制構築を完了し、特性に応じてパブリッククラウド(Microsoft Azure・アマゾン ウェブ サービス)を使い分けるマルチクラウドでのシステム開発に着手する。

A-gateは、2つのサービス「マネージドCCoE」と「共同利用型パブリッククラウド共通基盤」により、金融機関のパブリッククラウド活用を体制面、システム面の両輪で支援するソリューションである。NTTデータが有する数多くのパブリッククラウド活用実績で培った技術・ノウハウを生かし、パブリッククラウドを安心・安全に活用していく際のセキュリティーガバナンス確立をサポートする。

また、A-gateの利用開始当初は、「Windows Server 2008」を含むオンプレミスIT資産の移行を目的にAzureを活用し、デジタル分野での新たな取り組みにおいてアマゾン ウェブ サービスを活用する。その後もマルチクラウドとして特性を生かした使い分けを行う。

今回パブリッククラウドを安全に利用するために、以下機能を具備したシステム基盤をサービスとして提供する。

  • 権限分掌機能(パブリッククラウド上の各種権限の適切な設計・割り当てを実施)
  • ポリシー違反検知修復機能(ルールから逸脱した構成変更の自動検知、自動修復を実施)

A-gateを活用することで、利用者はそのスムーズな導入が可能となる。また、パブリッククラウド、基幹系共同利用システム(MEJAR)、コミュニティークラウド(OpenCanvas)、自行のデータセンター(オンプレミス)の適材適所での使い分けを目指す。

なお、マネージドCCoEは、パブリッククラウドの本格導入に向けたスタートアップコンサル、各種ガイドラインやデザインパターンの制定・維持、クラウドベンダーからの複雑な請求の代行等、パブリッククラウドの活用に伴い必要になる「Cloud Center of Excellence(CCoE)」の役割をNTTデータがサポートする。

今後、NTTデータは金融機関を中心にパブリッククラウド活用を検討するあらゆる業種のお客さまにも同サービスの積極拡大を図り、5年間で50社以上への提供を目指す。また、横浜銀行においてはオンプレミスIT資産の移行やデジタル分野での新たな取り組みにおいて活用していく予定である。

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