NEC、1.9GHz周波数帯を使用した自営通信用TD-LTE規格「sXGP」に対応したプライベートLTEシステムを開発

1.9GHz周波数帯を使用した自営通信用TD-LTE格であるsXGP(※)は、免許不要でありながら、外来ノイズが少ない周波数帯(1.9GHz)を用いているため無線干渉が少なく、秘匿性の高いLTEのSIM認証、及び外部にデータを出さないクローズドなネットワーク構成により、セキュアなローカル無線通信ネットワークの構築が可能だ。このため、自動化、ICT化が進む病院や工場・倉庫などでは、秘匿性の高いsXGPネットワークが最適である。

また、災害にも強く、公衆回線の通信が断絶しても、単独で動作するためBCP対策としても親和性があり安全だという。病院向けには、sXGPで無線化した内線システムとナースコールシステムを連動させた病院向けソリューションの提供に向け、ナースコールベンダとの取り組みを進めている。

工場・倉庫においては、構内のネットワークを無線化することにより、工場設備のレイアウトフリー化、倉庫内でAGVによる運搬自動化などを実現し、スマート工場化、スマート倉庫化に寄与する。

今回、日本電気株式会社(以下、NEC)はsXGPに対応したプライベートLTEシステムを開発した。

プライベートLTEは、LTE方式を用いた、企業などが自ら運用する自社専用のローカル無線通信ネットワークである。プライベートLTEを活用することで、病院や工場・倉庫などで、特定のユーザや用途向けに独自のLTEネットワークを構築することができる。NECが長年培った通信事業者向けモバイルネットワーク技術と企業向けネットワークのノウハウで製品化を進め、2020年初頭に商用出荷を開始予定だ。

今回NECが開発したシステムは、sXGP対応アクセスポイント(AP)及びAPコントローラから構成されており、特長は以下の通りである。

  1. 免許不要で、無線干渉が少なく、セキュアなネットワークの構築が可能
  2. sXGPは免許不要である1.9GHz帯の周波数帯を用いており、外来ノイズ等による無線干渉の影響が少なく(※)、安定した通信が可能だ。また、秘匿性のあるLTE方式のSIM認証を採用しており、セキュアな自営モバイルネットワークの構築が可能となる。

  3. アクセスポイントの設置・運用が容易
  4. お客様の環境に応じて天井/壁掛けの2通りの設置ができる。PoE(Power over Ethernet)対応によりEthernet経由で給電ができ、電源がない場所でも設置が可能である。また、APコントローラにより複数のsXGP対応アクセスポイントの集中管理が可能となるため、管理工数と運用コストが削減できる。

  5. UNIVERGEシリーズ等との組合せによる多様な業務への対応
  6. 同システムは、コミュニケーションサーバUNIVERGE SV9500CTや同SV9300CT、同Aspire WXと組み合わせることで、モバイル環境(UNIVERGE ST500による内線通話など)や業務システムにも活用でき、sXGP対応スマートフォンなどを利用した機動性に優れたワークスタイルを実現できる。

NECは、1.9GHz周波数帯を使用した自営通信用TD-LTE規格「sXGP」に対応したプライベートLTEシステムを開発
sXGP対応アクセスポイント
NECは、上記ユースケースを含めsXGPのトータルソリューションの提供に向けた取り組みを進めている。なお、スマートフォンについては、シャープ株式会社とsXGP対応に向けた技術協議を行っている。

※1 shared eXtended Global Platformの略。伝送距離は数十mから数百m程度、伝送レート(共有)10数Mbps程度時分割多重によるLTE方式を採用。
※2 同じ1.9GHzを利用している自営PHS、DECTと排他的利用又は共存となる。

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